デジタル信号の揺らぎ
SOtM sNH-10GとLUMIN X1の試聴と考察も今回で4回目、一応これがレビューとしては最後になる予定です。前回まではSOtM sNH-10GとLUMIN X1、光メディアコンバータを使って通信を光信号に変換し、電気的に絶縁することで電気的ノイズを遮断する効果について書いてきました。
オーディオ機器にとって大敵であるパソコン周辺機器のノイズを取り除いたことで、その音は大きく向上しましたが、今回はさらに電気的なノイズ以外に音が変化する要因に踏み込んでいきます。
sNH-10GにsCLK-OCX10を追加
スイッチングハブは、リピーターという機能を含んでいるため、信号を送信する際に内部クロックを用いて信号を再生成し適切な強度で打ち直す仕組みになっています。スイッチングハブは高速化すればするほど信号には高い精度が求められ、クロックの精度は信号の質にも影響を及ぼしますので、通信に支障が出ない精度の高さは有しています。
デジタル信号は、リピーター機能が示す通り信号の波形が崩れても、閾値を満たしていれば再生成が可能な信号です。まだ音(アナログ信号)になる前の信号ですから、直接音に影響することはあり得ません。
しかしスイッチングハブを交換すると音が変わって聞こえるというのは経験上否定できませんし、スイッチングハブの違いがが何らかの理由で音に影響を与えていると言っていいでしょう。ここまではその差をノイズの多寡の影響に焦点をおいて試聴してきましたが、ではその信号のクロックの精度を高めるとどういった変化が起こるのか試してみます。
今回追加するのは、X1、sNH-10Gと一緒にお借りしたSOtM sCLK-OCX10というクロックです。
写真左がsCLK-OCX10、右がsNH-10GとsCLK-OCX10に電力を供給するパワーサプライSOtM sPS-500です。サイズはほぼ同じ、見た目はフロントから見ると区別がつきません。
コメント
エルミタージュさんこんばんは。
えっ、LUMINX1買わないの?
エルミタージュさん的にも長く遊べそうな機器だと思いますが(笑)
私もオーバー200万円レコード(プレーヤー+フォノイコ+カートリッジ)につぎ込んだ身ですが
今後数年は最先端を走り続けられますよ。
(ライバルはもはや評論家やハイエンダーくらいの世界です)
LUMINはかつてオフ会先のユーザーの方が使っており、使い易い印象を持っております。
ボリューム回路内蔵や専用の再生ソフトもあるのも魅力的ですね。
X1の場合、光LANの他にもデジタル回路とDAC段以降の回路が別基盤ですし、
電源が別筐体なのも大きいと思います。
他にもLUNDAHLライントランス搭載のバランス端子とかこのクラスならではだと思います。
私も行っちゃたから言える口ですが、エルミタージュさんも
頑張れば不可能な金額でもないのがこの価格帯の怖いところかな?
期待しておりますよ(笑)
Niさん、コメントありがとうございます。
SFP端子搭載というのは私からすると理想的なんですが、もっと安い価格帯で他社が追随してくれれば…と思いつつも、オンリーワンな製品という気もしているので非常に迷っています。