なぜこれほど音が変わるのか
まず、外部機器から流れ込んでくる電気的ノイズを遮断することができるのは、前回の光メディアコンバータのケースと同じですが、X1からみてネットワーク機器全ての電気的ノイズの影響を切り離すことができるのは大きな意味があるでしょう。
LAN上のノイズというのは、LANケーブルがアンテナとなって受信するノイズや、接続される機器が不特定多数であることによる複雑さもあいまって、それぞれの数も強度も環境によって異なるノイズを特定して個別に対処することが難しいのが実情です。
光ファイバーを直接接続することで、プレーヤー内部で光信号から電気信号に変換する手間(負荷)は増えるものの、発生する電気的ノイズがX1内部に限定されるため、ノイズに対して的確に対処しやすいのは間違いないでしょう。
またオーディオグレードとして使われるLANケーブルはSTPケーブルであることが多く、全体をSTP対応機器とケーブルで覆い、アースを適切に接地することなどが必要ですが、STPを利用することによる電気的ノイズやアース設置によるアースループなどの懸念も取り除けることは有利に働きます。
光信号にできればスイッチングハブは何でもいいのか?
ここまでの結果を見ると、X1からみれば光ファイバーによる接続ができ、電気的ノイズを除去することさえできる業務用の光メディアコンバータを使えば、接続先はsNH-10Gである必要がないようにも思えます。
デジタル信号であるLAN上のデータはTCP/IPというプロトコルによって、データとしては完全性を保っていますが、ネットワーク周辺機器を交換すると音が変わるのは電気的ノイズによる影響だけなのか、光メディアコンバータを使えばX1をはじめとするネットワークオーディオプレーヤーの本来のポテンシャルがすべて解放されるのか…。
それについて、お借りしているオプション機器を使って確認してみたいと思いますが、次回に続きます。
Her-
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