電気的なノイズが伝達できない仕組みとは以下のようなものです。
光メディアコンバータの入手
Hobbes – HME2-1000SX/SC550という光メディアコンバータです。
私もこのメーカーは初めて知りましたが、希望小売価格56,160円/台だそうです。今回のプランでは2台必要でしたが、とてもこの実験のために10万円を超える金額なんてかけられません。たまたま中古で安かったので買ってみました。(ブログ始めてからこんな出費が増え続けている…。)
付属品はACアダプターのみで、箱も説明書もコネクタを保護するキャップもありませんでした。製品仕様や対応しているケーブルは以下のように書かれていました。
製品仕様
- 対応規格:IEEE802.3ab 1000BASE-T、IEEE802.3z 1000BASE-SX/LX
- UTPポート:RJ-45×1、オートMDI/MDI-X切替、CAT5e以上LANケーブル、最長接続距離100m
- 付属品:本体、ACアダプター(PSE対応)、日本語マニュアル、保証書
- 本体寸法/重量:80.3mm (W) x 109.2mm (D) x 23.8mm (H) /150g
- 電源:外部ACアダプタ利用、12VDC 0.2A
- 消費電力:最大2.4W
- 動作温度:0℃~45℃
- 保存温度:-10℃~70℃
- 湿度:10%~90% (結露しないこと)
- 放射基準:CE, FCC Part15 Class A, VCCI Class A
対応光ファイバーケーブル
- ファイバー種類:GIマルチモード2芯
- ファイバー接続距離:550m(50/125)
- 波長:850nm
- コネクター:SC
- 光バジェット:7.5dB
直線距離数mの部屋の間の配線にこんな大げさな機器を使うなんて馬鹿げていますが…。光メディアコンバータはLAN上を流れてきた電気信号と光ファイバーを流れる光信号を変換する機器です。Cat.6のLANケーブルでも100mまでしか伝送できませんので、通常伝送距離が長くなるときに使います。一般的には光ファイバーは銅線より高速化できるので、NTTやKDDIのような大容量のデータを高速に通信する通信業者は、光ファイバーケーブルでデータを送受信しています。
光信号に変換して、光ファイバーで伝送して、再度電気信号に戻すことになるので、2台1組で導入します。光信号に変換して光ファイバーケーブルを経由することによって、メタルケーブルを経由して入ってくる電気的ノイズは一度取り除かれ、理論上は純粋な信号のみとなるはずです。アースループのような問題も起きなくなります。
しかし光ファイバー経由に変えることで音がよくなるとは限りません。このコンバータが発するノイズの方が大きい場合(VCCI ClassAだし)、逆効果になる恐れもあります。ですから環境によっては悪化することもありうるわけで、安易に導入はお勧めしません。条件をあげるとしたらノイズフィルターを入れると劇的に改善するような環境の場合でしょうか。
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