気になるポイント
特長にはそれぞれ気になるポイントがあるので順番に抑えておきましょう。
非ツイストペア
まず個人的に気になるのは、ツイストペア構造に由来する音を嫌ってLANケーブルといわれる規格を逸脱した構造を採用していることでしょう。LANや電話線のようなデファレンシャルモード転送といわれる伝送方法において、ノイズが混入した際に打ち消しあう構造(ツイストペア)とすることでノイズの影響を受けることなく長距離伝送を可能としています。
一般的に販売されているLANケーブルの中にも、フラットケーブルのようにメーカーの独自規格のケーブルのような規格外のケーブルは存在しますので、利便性のため規格外のケーブルを作るケースはあります。WireWorldのLANケーブルもフラットですしね。
もちろん独自規格によってエラーが発生するようでは困りますが、しっかりとしたノイズ対策が施され、音質に焦点を当てたネットワークオーディオ用というケーブルが独自規格で出現するのは必然の流れなのかもしれません。
ネットワークエンジニアからすれば、フラットケーブルを含めた独自規格というのは疑問を感じるわけですが、短い距離をエラーなく通信できてしまえばいいという実を取る考え方も理解はできます。
オーディオ向けオリジナルカスタマイズを施したプラグ
プラグはかなり興味深いですね。個人的にもLANケーブルに使われるRJ-45端子はパソコン向けとしては利便性の高い端子であるものの、振動やノイズを極端に嫌うオーディオ向けとしては不向きなコネクタだと思っています。
私自身が弱点と考えているポイントに、コネクタとプラグの隙間がありガタツキがあるために振動に対する脆弱性がありますが、OIKLANケーブルのプラグはそういったガタツキを抑え込む工夫が施されています。
1つは銅箔テープによる隙間そのものをなくすこと、もう1つはゲルのような素材を使ったRJ-45端子にあるバネ振動を抑え込む工夫でしょうか。今回お借りしようと思ったのはこの構造を実際に体験してみたかったからというのが大きいですね。
謎の解脱処理
最後の「解脱処理」は企業機密なようなので、私も詳しいことは教えてもらえませんでしたが、ストレスを取り除くと考えるとケーブルを温めるなどして、導体やシースなどのストレスを取り除いているのかもしれませんし、静電気などを取り除く除電などが施されているのかなと妄想するしかありません。
効果は試してみないとわからない
OIKLANケーブルをお借りして試すのは、壁コンセントからDELAに接続する部分をメインに考えていますが、プラグのカスタマイズには興味津々です。このプラグの構造は音質向上に非常に貢献しそうに見えるので、模倣するオーディオ/パソコン周辺機器関連メーカーも出てくるかもしれませんね。許可なく模倣する下品な経営者はいないと信じたいですが…。
お借りするケーブルが届くまでにはまだ時間がありますので、しばらく待つことにしましょう。
Her-
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