DELA S100
ではオーディオグレードといわれるメルコシンクレッツ DELA S100はどうでしょうか?
適合ケーブル
DELA S100の取扱説明書の製品仕様の欄に掲載されていました。
- 5e以上4対 UTP/STPケーブル(1000BASE-T)
- 5以上2対 UTP/STP ケーブル(100BASE-TX)
しかしこの機器もアースを接続するような端子は見当たらないので、「機能用接地(アース)」は難しいのではないかと思います。ネジを外せばシャシーに仮想アースくらいは接続できるでしょうか。
メーカーによっては明記されていない
ネットワークオーディオを代表するPC周辺機器メーカーにIODATAがありますが、fidataを含めて適合するケーブルについてメーカーのHPなどから発見することはできませんでした。
世界を代表するネットワーク機器の製造メーカーCiscoであっても、機器によってはSTPケーブルに対応していることを明記していない場合もあります。例えば、我が家でも使っているCisco SG100-16-JPという機種はメーカーのデータシートをみると以下のように書かれています。
ケーブル タイプ:10BASE-T/100BASE-TX 対応のシールドなしツイストペア(UTP)カテゴリ 5 以上。1000BASE-T を推奨
UTPケーブルを推奨しているので、そもそもホームユースで使われることが想定されているスイッチングハブ(スイッチ)には、不要な機能と考えられていると推定できます。実際にSTPケーブルを使ってネットワークオーディオ環境を作っても、いい音になるかどうかはその環境に依存するので、扱いやすいUTPケーブルの方が無難で安全なのも事実です。
知識あっても難しいSTP
STP環境を自宅で作るのは、ネットワークエンジニアとしての経験があっても、家庭用の機器では対応しているものが少なくて難易度が高く、完全に閉鎖した空間を作るのができない中で、仮想アースなどを駆使しながら対策を講じた上で、最終的には聴感で判断することが求められます。
人間は自分の正しいと信じていることに対して、過ちを認めるのが苦手な生物です。常に自分のやったことを良い結果と思い込もうとする傾向があるので、この聴感による判断にもバイアスが働いて結果が歪むこともしばしばあります。
場合によっては前述の「STP(Spanning Tree Protocol)対応」をSTPケーブルに対応していると誤解する人も出てくるかもしれません。STPに対応した閉鎖環境を構築するのであれば、少なくとも機器が対応しているのかを把握した上で取り組んだ方がよさそうですね。
STPケーブルへの対応がわかるという意味では、BUFFALOやDELAは選びやすいといえるでしょうか。しかしノイズにこだわりすぎると手段が目的にすり替わりかねませんので、少し肩の力を抜いて音楽を楽しんだ方がいいかもしれません。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント