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ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(6)LAN経由の電気的ノイズ

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LANケーブルを経由して伝わる電気ノイズ

これまで5回にわたって、ネットワークオーディオに悪影響を与えるノイズの分類と、それぞれのノイズに対する対策について書いてきました。

ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(1)ノイズの種類
ネットワークオーディオにおける音を悪くする要因 本末転倒なタイトルですが、ある先生の本のタイトルにかけたオマージュです。しかしある意味真実でもあります。 従来オーディオがノイズ源として隔絶してきたパソコンと接続し、PCオーディオの一...
ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(2)空中からのノイズ
空中を飛び交う電波や電磁波については、ノイズの発信源を特定して遠ざけるのがベストですが、残念ながら空中を飛び交うノイズは目に見えないので、どこから来ているのかを特定するのが非常に難しいものであると同時に、現実的に飛んでくるのを防ぐことはできないものでもあります。ノイズを受ける機器自身が自己防衛するしかありません。
ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(3)機器自身が発するノイズ
オーディオ機器は一般的にそのノイズレベルが一般のパソコン周辺機器などに比べてはるかに低くなるよう対策されていますが、パソコンや周辺機器はオーディオ機器比べるとはるかに高いので、オーディオ機器と接続する場合には、ネットワーク機器自身が外へ放出するノイズを減らす工夫が必要になります。
ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(4)LANケーブルについて
前回の記事では、ネットワーク機器自身が発するノイズについて書きましたが、ネットワークオーディオの実現に必要なのはネットワーク機器だけではありません。電波というノイズ源を遠ざけるとすれば、それらを接続するLANケーブルは必須のアイテムとなります。今回はLANケーブルについて書きます。
ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(5)通信のノイズ対策
第1回でノイズの種類について、対策別に分類し、第2回から第4回まで、空中を飛び交う電波や、機器やLANケーブル自身が発するノイズについてその対策方法を書きました。今回はネットワーク経由で伝わる通信ノイズのお話です。少しネットワークに関する専門的な話が入ります。

普通LANケーブルは金属製のケーブルです。金属製のケーブルはその長さに応じて、特定の周波数帯の信号を受け取ってしまうため、例えば家中に張り巡らされているLANケーブルは、アンテナのような働きをしてノイズを集めてしまいます。

またパソコンなどが発したノイズもLANケーブルへと伝わって、ネットワークオーディオに使っているネットワーク機器や、プレーヤーなどへと伝わります。良いスイッチングハブには一応コネクタにノイズフィルターを搭載していますが、全てが除去できるわけではなく、LANケーブルを経由して電気的なノイズとしてオーディオの音を歪めます。

ケーブル経由で伝わる電気的ノイズを低減する方法はいくつかありますが、手軽に打てる対策から見ていきましょう。

スイッチングハブ間のLANケーブルを長くする

ネットワークオーディオでは、一般的にLANケーブルを短くする方が余計な電波を受信しないで済みますし、外来ノイズからの影響を最小限にすることができるので有利と私は考えていますが、パソコンが接続されているスイッチングハブやルータと、ネットワークオーディオ用のスイッチングハブとの接続をするLANケーブルに関しては、長い方が有利だと思います。

機器同士を接続するLANケーブルは規格上、100m以内と決まっています。これはネットワーク上で信号のやり取りをする際に、信号の衝突の検知と信号自体の減衰の物理的限界によって100m以内と決まっていて、実際はもっと短い距離でも問題が出る場合もあります。

金属導体のケーブルで電気信号をやり取りする場合、どうしても距離に応じて電圧が下がり、信号が減衰してしまいますが、電気的ノイズを低減する場合は、これを逆手に取ります。

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パソコン用のスイッチングハブと、ネットワークオーディオ用のスイッチングハブとの間を例えば20mほどのケーブルで接続してあげれば、5mのケーブルで接続するよりも、電気信号は減衰してしまいます。しかし電気的なノイズもまた電気信号と同じですから、減衰してノイズの量が減ります。

 

もちろん通信信号も減衰してしまいますが、通信エラーが発生するほどのノイズの強い環境下でなければ、ノイズの方が微弱ですし、普通のLANケーブルなら20m程度であれば通信上のエラーは発生しませんので、ノイズのみを減衰させることができます。ケーブルを長くすることによって拾うノイズとのトレードオフになるので、パソコン環境の良し悪しによって聴感上のノイズの低減を感じることができると思います。



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