FLACよりWAVの方が音質が良いわけではない



情報量に差がないという例

下の2つの同じ画像を見比べて差を感じる方はいらっしゃるでしょうか?(※クリックするとフルサイズでご覧いただけます、リンクではありません画像です。)

ネットワークオーディオ PCオーディオ ファイルフォーマット 音質差 FLAC WAV JPLAY ネットワークオーディオ PCオーディオ ファイルフォーマット 音質差 FLAC WAV JPLAY

画像、文字が混在し、英数字、ひらがな、カタカナ、漢字と複雑に混在したものを画像として保存したものですが、私にはこの画像を拡大して繰り返し交互に見てみても同じものにしか見えません。

上のファイルがMicrosoft Windows Bitmap Image(BMP)

下のファイルがPortable Network Graphics(PNG)

というファイルフォーマットです。私のブログの写真をプリントスクリーンで切り取り、同じ編集ソフトを使って、それぞれのフォーマットで保存したものです。

BMPファイルはWindowsが標準では無圧縮のファイルを生成する、オーディオで言えばWAVフォーマットに相当する無圧縮のファイルです。

一方PNGファイルは圧縮による画質の劣化のない可逆圧縮の画像ファイルフォーマットで、オーディオで言えばFLACファイルなどに相当します。

この2つのファイルフォーマットにおいて同じに見えると言うことは、パソコンで処理されて表示されている結果が同等の品質を保っているからに他なりません。

なぜWAVファイルとFLACファイルの再生のときだけ違うというのでしょうか?

WAVファイルが良く聞こえるのは…

FLACファイルとWAVファイルの音質比較をする際には、再生する環境を同等にして行われますが、音質差が生まれると言うことは、それが本当に同等の環境になっているのかと言う疑問がわきます。

オーディオ再生用のパソコンのプレーヤーとして評判の高い「JPLAY」があります。私はこのプレーヤーを使ったことはありませんが、皆さん音がよいと言うのできっといいプレーヤーなのでしょう。

そして「JPLAY」を使っている方々は口を揃えて「WAVで再生した方がいい音がする」と言います。きっとそれは事実なのでしょう。しかしそれはFLACファイルがWAVファイルに劣っているからではありません。

前述したとおり、FLACファイルとWAVファイルは情報量には差はない同等の音質を持ったファイルです。しかしFLACファイルはデータ量を減らすために圧縮されているので、「JPLAY」を含めた多くのソフト、プレーヤーでは、圧縮されたファイルをデコードする手間がかかります。

不要な処理をギリギリまで減らし、ノイズ量を極限まで減らすことで高音質を実現する「JPLAY」というソフトにおいて、このデコードはCPUの使用率を高くし、ノイズ量を増やすという結果を招くといわれ、それが結果的にFLACファイルの音を劣化させていると言う記述を良く見かけます。

オーディオの音をよくするためにノイズを減らすと言う考え方には私も同意しますし、結果としてWAVファイルを再生したときの方が音が良いのでしょうが、その差をファイルフォーマットの差だと言うのは間違っていると思います。

JPLAY」はWAVファイルの再生が得意でより高音質に再生できます。それはつまり結果的にWAVファイルに有利な再生方法で再生されていることであり、FLACファイルの再生はWAVファイルほど得意ではない、つまり処理の得手不得手の差があるということでしょう。



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コメント

  1. おいけ より:

    Herさん、こんにちは。

    某コミュでかなり話題になってますがあえて静観の立場を取ってましたが、ここではいいでしょう(笑)

    本当にHerさんの仰る通りです!
    SACDに置き換えると、シングルレイヤーだったら最高の音質で鳴るけどハイブリッドだとダメみたいな感じなんでしょうか?
    それを最高のプレイヤーと言われてもピンと来ないのは私だけではないはずです。

    もっとも、ジャズはこのレコードプレーヤー、クラシックはあのレコードプレーヤーで再生みたいな事をやられてる方も多数いらっしゃるのも現実な訳で(*_*)昔っからオーディオでこの手の話題はツキモノなのかも知れませんねぇ。

    色んな可能性があるにも関わらずこうでないとダメ!としちゃう方が勿体無いな〜と感じてしまうのです。
    私的にはネットワークプレーヤーは利便性も含めて良い所だと思ってますので、タグなしは有り得ません(°▽°)

    • Hermitage Hermitage より:

      おいけさん、コメントありがとうございます。
      私もこの記事は場が荒れる気がするので某コミュには載せません…。
      シングルレイヤー、ハイブリッドSACDの差でも同じですね。情報としては同等のものが収録されていても、何かしらの条件でそこに差が生まれてしまうというのは、現実としてあるわけですが、それをメディア側のせいにするのは簡単ですが、それに抗っていいソフトやプレーヤーを作って欲しいなと思います。

  2. 変なおじさん より:

    生意気な事は言わない方が良いよ!どのレベルのシステムをお使いですか?10万20万ですか?100万200万ですか?そこを言ってからコメしましょう!

    • Hermitage Hermitage より:

      変なおじさんさん、コメントありがとうございます。
      生意気ですか、ご忠告ありがとうございます。
      システムの価格について自慢する気はありませんので、
      メニューの「主要システム変遷」から勝手にご推測ください。

  3. テディおじさん より:

    (すみません前のコメントの差し替えです)
    同じ条件でWAVとFLACファイルを聴き比べると、耳の良い人なら一聴で元のwavの音質が1ランク上であることが判るはずです。やはり音質だけから見ると圧縮、非圧縮再現という余計な作業をしていることによる音質劣化があると思われます。昔のアナログテープによる名録音(名演奏)でもSACD化されたものを、dCSのトランスポート、コンバーター、クロック(総額600万円程度)をsdif-2接続して聴いてみても結局、スピーカーコーナーの復刻重量盤を総額300万円程度のアナログプレーヤー、カートリッジ、MCトランス、管球フォノイコに勝てなかったの同じで、収録されたフォーマットのまま再生するのがベストです。

    • Hermitage Hermitage より:

      テディおじさんさん、コメントありがとうございます。
      本稿の論点とコメントの内容はまったく異なります。
      WAVとFLACの話は圧縮されたデータを展開すれば客観的に同じデータといえるのに音の違いがあるのは、圧縮ファイルを展開再生する過程に問題があるのではないでしょうか?と言う問題提起です。
      後半の「昔のアナログテープによる名録音(名演奏)でもSACD化されたものを…」はアナログ音声をデジタル化すれば劣化するのは当然です。WAVとFLACのような同一デジタルデータの比較とはまったく論点が違うでしょう。

  4. テディおじさん より:

    少し論点をずらして申し訳ありませんでした。ただWAVとFLACが同一デジタルデータというのは違っていると思います。論点がずれた点はお詫びしますが、言いたかったのは、可逆とはいえ、オーディオの場合は収録時のデータ・フォーマットと一度でも他のフォーマットに変換すると確実に音質劣化するという点です。元の全ての音響データはアナログです。それを利便性の点からWAVといえども何らかの間引きを行ってデジタル化している訳ですから、その時点で元の情報はすでに欠損しています。それをFLACやALACに変換してデータ量を減らして理論的に可逆だから同じデータというのはおかしいと思います。実際に元の音質の特に空気感はアナログ>WAV>FLAC・ALAC(僅差)>FLAC・ALACより復元のWAVと徐々に無くなっていくのが確認できます。アナログを引き合いに出したのは、収録フォーマットはできるだけ変えない方が良いという意味です。ただ大筋において貴タイトルの”FLACがWAVより音質が良いわけでは無い”に完全に賛同すると言うか、もっとはっきりと”同じ元データでFLACがWAVより音質が良いはずが無い”(貴指摘のようにWAV再生能力の低い機材でしょう)と言い切ってほしかった為のコメントである点、ご理解頂ければ幸いです。

    • Hermitage Hermitage より:

      テディおじさんさんのおっしゃりたいことはわかりますし、尊重はいたしますが
      >可逆とはいえ、オーディオの場合は収録時のデータ・フォーマットと一度でも他のフォーマットに変換すると確実に音質劣化するという点です。
      それを論理的に説明できる方はご存知でしょうか?
      聴感でWAVに優位性を感じたとしても論理的な証明ができないと、結局平行線のまま結論が出ない不毛な議論となりますので、論理的な根拠が示されないのであればここまでとしましょう。