なぜ分解することにしたのか
現在ネットワークオーディオ専用ネットワークには、プレーヤーであるMarantz NA-11S1とIODATA RockDisk for audioとQNAP TS-119のNAS2台が接続されています。コントローラとなるApple iPad miniを接続する無線LANアクセスポイントは、光メディアコンバータで隔離されているので、直接接続されていません。
RockDisk for audioを分解、改造していく中で、ライブラリ再構成中に使っていたQNAP TS-119で再生するときも音質が少しずつ変化していくのを感じていました。これは同じネットワーク上に接続している2つのNASが相互に干渉している可能性があるのだと思いました。
ネットワーク機器はオーディオ機器ではない
個人的見解ですが、NASやスイッチングハブ、LANケーブルは、プレーヤーやアンプなどの再生機器ではないので、音の良いNAS、スイッチングハブ、LANケーブルというものはなく、プレーヤーやアンプが本来の再生能力(音質)を発揮するためにノイズ低減などを行うと考えています。
表現としてオーディオ機器のような表現を使って比較はしていますが、いかに振動とノイズをコントロールすることで、プレーヤーやアンプへの悪影響を減らし本来の性能を発揮させるかという観点で改造などの対策をしているつもりです。
この考え方に基づいて、隔離したネットワークオーディオ専用ネットワークの中で、NAS同士がお互いがデータのやり取りをすることは基本的にありませんが、物理的、電気的には接続されている状態と変わらない状況なので、片方のNASがLAN上へノイズを垂れ流しているのであれば、もちろんもう一方のNASもプレーヤーもその影響を受けて再生音を濁してしまいます。
2つのNASは両方ともしっかり対策されている方が望ましいと判断して、QNAP TS-119の基板にもRockDisk for audio同様の電磁波対策をすることにしました。
QNAP TS-119の分解
QNAP TS-119の分解自体は特別なことではなく、元々HDDを所有者が選択して後から追加するキットなので、分解は簡単ですが、FANレスで熱が逃げにくいので、貼り付けたときの発熱には注意が必要です。私は発熱を低減するために2.5インチHDDを使っています。
コメント
Herさん、こんにちは。
精力的な活動いつも影ながら応援しとります、おいけです。
ネットワークプレーヤーを使っていて思う事はネットワーク全体のノイズ対策がオーディオ機器に大きな影響を与えてしまうという事ですね。
NASにアナログ電源を入れて1番驚いたのは、関係ないと思ってたディスクプレーヤーでの再生に於いても音質アップが認められた事です。ノイズは点で対策するのではなく全体にしないとダメだ!と気付かされたキッカケです。
NAS内部の電磁波対策は盲点でした!マネさせて頂きますね。
おいけさん、コメントありがとうございます。
そうですね、このブログを始めてからこれまでよりも実験をいろいろするようになりましたが、ネットワークオーディオでよりよい音にするには、ネットワーク全体のノイズ低減を考えないと、どうも良い音にはならないように思えます。
対策したときの効果はオーディオ機器のノイズ対策などよりも効果は大きいと思えます。