ここでTAOC MS-3ラックの上にForcebarEPを仮置きして付属のRCA用アースケーブルを使ってPOA-A1HDに接続してみました。RCA用アースケーブルの端子の内径が狭いようで、端子がきつくて接続するには結構力が必要でした。接続端子はランダムで選びました。
そしてこちらが専用のRCAケーブルアース線を使ってForcebarEPとPOA-A1HDを接続した際のPOA-A1HDの電位です。少し接続前より高いですが、4.57Vとほぼ変わらない状態になりました。電位は低い方へと流れ平均化する動きを見せるはずですが、ほとんど変化がありません。
…とここまでやったところで、腰に激痛が走りました。数日前から少し痛くて、チョット危険な感じはあったんですが、ラック裏の作業スペースは窮屈で作業をするときに腰に負担がかかってしまうようです。とりあえず必要な接続はほぼ終わったので試聴に入ります。
仮想アースによる音の変化
ForcebarEPとPOA-A1HDを接続して、とりあえずネットワークオーディオプレーヤーMarantz NA-11S1から適当に音楽をかけてみましたが、私の知っているシステムの音ではありません。
「Cool!」
最初の印象はこの一言でした。この変化の大きさには少し驚いてしまって、よくよく聞いて変化を分析してみると、S/N比が大幅に改善したことによる透明感の向上、高精細で繊細な高音と余韻が部屋に広がり空間表現はとても広く定位もしっかりしています。
以前より演奏している部屋の気配のようなものが感じられ、高音の響きは艶が乗りますが、なんとなくシャリシャリしたような音になり、生気が感じられません。
このクールな感じはアルミ製のCHIKUMAのタップを導入したときの印象に近いなと思いましたが、CHIKUMAのタップは生気が感じられますし、今回はCHIKUMAのタップによる変化よりももう少し硬い音です。
傾向としては好きなんですが、なぜこんな変化が起きているんだろうか?と無意識にこの音に変化した理由を探していて、そこで口をついて出た言葉が
「金属っぽいのか…。」
…という言葉でした。ForcebarEPの構造には金属が多く使われていて、外装はステンレス、シャーシはアルミ、仮想アース部は「銅/黄銅/銅/黄銅/銅/スチール」という6層積層構造になっていてほとんど金属の塊です。この金属の響きが乗っているような印象だったのです。
コメント
Herさん、こんばんは。
私も腰に爆弾を抱える者の一人ゆえ辛さは痛い程良く分かります。
どうかご自愛下さいね。
オーディオ機器におけるアースはもはやノイズ吸収装置、若しくはそのバッファー位のもんだと思います。
ただ、地球そのものとは比較にならない程の小容量ですからシャシー電圧が下がる程の効果はないのでしょうね。
不思議なもんで仮想アースの足元がシステム全体の音質を支配しがちです。オーディオにおけるグランドの重要性を痛感致しますね。
この手の仮想アース装置は何故か接続端子が複数の物ばかりですが、下手に繋いちゃうとループの原因となりがちです。まぁHerさんなら留意されておられると思いますが、老婆心までに。
まだまだ寒い日もございます故、お身体には十分お気をつけて。では。
こんばんは、おいけさん。
まだ少し痛みが残っているので、いろいろ試せないんですが、ループの問題はテストしてみようかなと思っていました。ご忠告ありがとうございます。
AV環境だとどうしてもケーブルがAVアンプに集中するので、下手に接続するとループが出来てしまうので、POA-A1HDから1点アースになるように心がけているんですが、もし他のところにつないでハウリングやノイズが出るなら、それはそれで実験結果としては仮想アースもアースと同じだねと成果になるかなと思っています。