このNSIT-200Qには大容量トランスを電気的に200VAずつ4分割した上で、4つを自在に組み合わせて出力を変更する機能が搭載されていて、200VA+200VAをDENON PMA-SX1、200V×1をLUMIN X1、200V×1をMarantz SA-14S1と分けることで、相互干渉を防ぎつつ他の機器からの影響を極力排除する構成にしてありました。
これらの構成は、ノイズ源となる電子機器から、主要なオーディオ機器を保護するというコンセプトで用いられています。
電源工事のメリットを享受する
オーディオ専用電源工事を行った結果、幹線分岐と家庭用分電盤のノイズ対策を施したことで、主なノイズ源となっていたオーディオルームの電子機器から直接的に影響を受けることがなくなりました。
工事後にGreenwave EMI Broadband Meterを使った計測では、オーディオルームとシアタールームの両方にDirty Electricity Filterを装着することで、オーディオルームの100Vコンセントが40mv前後、200Vコンセントが95mv前後とノイズの値は小さく抑えることができています。
Dirty Electricity Filterなどによるノイズ対策を施した状態であれば、主要な機器をノイズ源から遠ざける隔離するのではなく、むしろ今回のオーディオ専用電源工事の恩恵をより享受できる形に切り替えるべきでしょう。
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