アース工事
出水電器さんのオーディオ電源工事の中でもかなり重要視されているのが、オーディオ専用アースですよね。出水電器公式HPでも「10Ω以下、可能ならさらに低い数値を目指す」とされています。
得られる接地抵抗は地質にもよるので、粘土質の地質の方が大地低効率は低い傾向にはあるようですが、高台にある我が家の周辺がそういった粘土質なのかはわかりませんし、場合によって地盤が硬くてアース棒が入らないという可能性もありますから、かなり運頼みになりそうです。
アースの導通している機器から電位の低い方へノイズは流れていくので、これまでのように家庭用分電盤からオーディオ機器のアースも取っている場合は、ノイズが機器に向かって逆流することも考えられるわけですが、専用アースの接地抵抗が十分に低ければ、ノイズは素直にアースへ向かって流れていくはずです。オーディオには品質の良いアースが欲しい所です。
アース棒の素材は銅にあらず
通常アース棒として使われるのはステンレスに銅メッキをしたものだと思いますが、今回使うアース棒は、私が想像していた銅色のアース棒ではなく、比較的新しいパイプアースと呼ばれるものをを使います。アース棒の素材によっても多少音が変わるそうですが、この棒を使ったアースの方がカラッとした音質になるそうです。
先端が少しすぼまっているように見えますが、アース工事はこの約1.5mの金属棒を連結して、電動ハンマーを使って地下へ押し込んでいくことになります。10本から注文でき6000円/本で追加していくことができます。この作業は1人専属でやっておられるようです。
素材について
推測ですが、このアース棒はRoHSに対応した六価クロムを全く含まない高耐食溶融メッキパイプで日本製鉄(旧日新製鋼)の「ZAM」と呼ばれる亜鉛にアルミニウムとマグネシウムを添加した素材だと思います。従来の銅被覆接地棒より軽くて強度が強く曲がりにくいので硬い地盤にも適しています。
アース棒は土の中にあるので、どうしても腐食の問題が出てきますが、高耐食溶融メッキパイプなら長年安定して効果を発揮してくれることでしょう。
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