設定
リモコンの「MENU」ボタンを押して、「Audio」を選択すると、4つ項目があります。
MENU
└Audio
├Noise Shaper
├DC Filter
├Digital Out
└Phase
4つ目のに「Phase」という設定項目を選択します。
デフォルトは「Normal」ですが、アメリカ式3番HOTなので、AV8802Aと接続する場合このままでは逆相になりますが、従来はこれで使ってきました。
そこで今回、2番HOTのヨーロッパ式であるAV8802Aに合わせる為には「Inverted」に設定する必要があります。
正相は前方展開、逆相は後方展開
NA-11S1を再生する際には、AV8802Aを経由して、マルチチャンネルパワーアンプDENON POA-A1HDからスピーカーDALI Helicon800へと再生されることになりますが、AV8802Aの音場補正は使わずに「Direct」で再生しているため音場はシアターとして使うときとは異なっていて、NA-11S1の調整次第となっています。
私の好みの音場はスピーカーをのラインから、楽器の位置に従って後方へ広がっていく音場です。前に飛び出して来るような音場は好きではないんですが、Normal(逆相)の設定で最初に聴いてから、Inverted(正相)に設定を変更すると、だいぶ音の傾向は異なります。
正相
音は勢いよく前に飛び出してくる印象で、スピーカーの前に音が並ぶようなイメージがあります。音像はとてもくっきりしていて解像度は高く、主張の強い音ですが、その分やや硬質に感じられる場面もあり、調整は必要です。
音像がしっかりしていながら、音の響きや余韻も良く広がり、音質という意味では正相の方が良いといえるでしょう。
逆相
音場はスピーカーのラインから後方に展開され、広く感じられます。正相と比較した場合、音像はややぼけていて、その分淡く音が広がるため、空間表現に優れています。
また音がやわらかく響くため、比較的に耳に優しく、聞き心地は逆相の方が良いといえるでしょう。
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