リニアコントロール・ボリューム
MICRO ANALOGSYSTEMS社のボリュームコントロールIC「MAS6116」とHDAM-SA2、HDAM-SA3を用いたハイスピードな電流帰還型アンプ回路で構成された、デジタル制御の可変ゲインアンプによってボリュームを高精度に調節する「リニアコントロール・ボリューム」を搭載。
アナログボリュームで問題とされる連動誤差は極めて小さく、空間表現力の向上に大きく貢献しています。ゼロクロス検出によるゲイン切り替えにより、ボリューム操作時にクリックノイズが発生することもありません。
加速度検出システムにより、ゆっくり回すと0.5dBステップで高精度に、早く回すと俊敏に音量を調節することができます。可変抵抗体を使用していないため、ボリュームパーツの経年劣化に伴う音質の変化もなく、長期にわたり安心して使うことができます。
さらに、F.C.B.S.(Floating Control Bus System)により最大4台までのPM-14S1のボリュームを連動させることができます。複数台のPM-14S1を使った、バイアンプドライブやマルチチャンネルシステムの構築など、柔軟なシステムアップが可能です。
コンスタント・カレントフィードバック・フォノイコライザー
従来のNFB型、CR型の課題を克服したマランツオリジナルの「コンスタント・カレント・フィードバック・フォノイコライザー」を搭載。
一般的なNFB型フォノイコライザーはRIAA特性を得るために高い周波数には深く、低い周波数には浅く負帰還をかけるため、帯域によって帰還量が不均一となり音質が変化するという問題があります。
コンスタント・カレントフィードバック・フォノイコライザーではオープン・ループ時の周波数特性をRIAAカーブとし、CR型のRIAAネットワークを介して帰還をかけることで負帰還量を一定にしました。その結果、低域から高域までサウンドキャラクターが変化しない理想的なフォノイコライザーを実現しました。
フルディスクリート・V/Iサーボ・パワーアンプブロック
パワーアンプには上級機PM-11S3と同様に、高い安定度を誇るV/Iサーボ方式の電流帰還型回路を採用しました。入力回路とDCサーボ回路にはHDAM-SA3回路を使用。
オペアンプを排したフルディスクリート構成により、ハイスピード化を徹底しました。また、位相補償回路のコンデンサーには、PM-11S3にも使われている純銅箔とPPS樹脂を用いた高音質フィルムコンデンサー「ブルースターキャップ」を使用しています。
回路方式やパーツのクオリティに加え、基板のレイアウト、信号ラインの最短化と並行配置、そしてアースラインに至るまで徹底してこだわった設計により、マランツが一貫してこだわり続けている高い瞬時電流供給能力を獲得。インピーダンスの低い現代のスピーカーを存分に駆動します。
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