試聴システム
試聴システムは以下のとおりです。
- スピーカー:DALI Helicon 800
- プリメインアンプ:DENON PMA-SX1
- ネットワークオーディオプレーヤー:LUMIN X1 -Black model-
- NAS:メルコシンクレッツ DELAモニター評価機
電源はPMA-SX1とX1はアイソレーション・トランス中村製作所 NSIT-200Qから取り、DELAは別の電源タップAcoustic Revive RTP-4 absoluteから取っています。
鋭さと柔らかさ
カーボンファイバーシールド付きのDCケーブルを試したときも同様でしたが、通電させたままエージングをかけていくと、初日より次の日、次の日より3日目と、1週間ほどかけて音の密度が増していき、徐々にクリアになっていきます。
空間は横の広がりが大きく、上にも広がる感覚があり、漂う静けさの中から浮かび上がる音の輪郭の後に、重層的で密度の高い余韻が濃厚に充満していき、音量が増加したような感覚を覚えます。
バイオリンの音に切れがありながら、耳あたりはよく、ピアノも弦楽器も基音は明瞭でピンとした緊張感があって、直接音は鋭く届いて、かつ倍音はふくよかで柔らかく包まれるような感覚があります。女性ボーカルの吐息にはしっとりとした湿度がありますね。
バズドラムのような低音は圧力があるがビビるような嫌なところはなく、重い低音ドンっと出てパッと消えるため、耳に圧迫感を感じることもない質の良い低音で、相反している表現ですが、重くて軽やかに感じられます。
カーボンファイバーシールドの有無の違い
カーボンファイバーシールド付(黒)との印象を比較すると、カーボンファイバーシールド付(黒)のメリットとして感じられるのは、静と動のコントラストは大きく、より背景は静かで高音は澄んだ印象がありました。音調はややクールだった印象があります。
一方カーボンファイバーシールド無(白)の方のメリットは、よりストレートに電源のエネルギー感が伝わり、音の密度は高い印象です。倍音や余韻の重なり方がとてもふくよかで柔らかく、ボーカルの湿度が伝わるところでしょうか。
電源ケーブルとして愛用しているAcoustic Reviveのケーブルは陰影の深さを備えたケーブルですから、カーボンファイバーシールド付DCケーブルではなく、カーボンファイバーシールド無DCケーブルにすることで、陰影の深さとエネルギー感をうまく引き出せるのではないかという目論見でしたが、目論見通りいかなかったら他に転用の利かないケーブルなので、狙い通り機能してくれてよかったです。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント