LANノイズフィルタを使ってノイズを取り除こうとしても、プレーヤー側でどんなにアイソレートやノイズ対策を施しても完全に取り除けるわけではありません。ノイズそのものがない方がいいわけです。
それを光メディアコンバータを使い、電気的ノイズが直接伝わらない構造にする事で、ノイズフィルタ自体を必要としない、静かなネットワークを構築する事が可能です。
ノイズを取り除いて本来の性能を発揮させてやると、ネットワークオーディオプレーヤーは驚くほどクリアな音を出してくれるようになりますが、少々知識と経験が必要で、光ファイバーケーブルは取り扱いにも気を使うので、一般の方にはあまりおススメできるやり方ではありません。
オーディオとしては初
無線LAN接続はプレーヤー自身が強い電波を発する事になり、音質に悪影響を及ぼしますし、有線LANは電気的ノイズをLANケーブル経由で受け取る事になります。しかし光ファイバーケーブルを使う事で、不要な電波を発さず、LANケーブルからの電気的ノイズを遮断する事ができ、アースループなどの問題も気にしなくて済みます。
ネットワークオーディオ用のスイッチングハブとしてIODATAのfidataブランドから試作品がHIGH END 2018で発表されているようですが、おそらくRJ-45ポートだけでしょう。
ただでさえ、ネットワークオーディオ用の良質なスイッチングハブは少ない状況で、LUMIN X1とSOtM sNH-10Gは、ネットワーク向けの光ファイバーケーブルによる通信を使う事を前提にして設計された、初のオーディオ製品だと思います。
ネットワークオーディオに光ファイバーケーブルや光メディアコンバータを活用している例は、私以外WEB上にはあまり見かけませんが、私以外にも取り組んでいらっしゃる方を存じ上げています。
こうして製品として出てきたという事は、ネットワークオーディオプレーヤー本来の性能を発揮させるためには光信号に変換する事が有効であると、オーディオメーカーも確認しているという事だと思います。メーカーが本腰を入れて搭載に踏み切ってくれた事をうれしく思います。
ユーザーがいろいろ選ぶのは大変なので、おそらくSFPモジュールや光ファイバーケーブルも推奨品として、メーカーからやや割高なアクセサリが提供されると思います。
私もぜひLUMIN X1とSOtM sNH-10Gを試聴してみたいです。今後の動向にも注目ですね。
Her-
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コメント
Herさん、こんにちは。
各メーカーは色んな可能性をもとめて日々研究に励まれてるんでしょうね。
LANやUSBが今ネットワークの中心を占めてるのは汎用性の高さからかと思います。
光接続のメリットはHerさんの検証で十分理解したつもりでいてますが、不安要素はないものでしょうか?
デジタル機器でも昔はTOSリンクが多かったと思いますがいつしか少数派に。STリンクなんかはめっきり見かけなくなりましたね。
TOSリンクに関しては接続部のガタが個人的に気になっていました。
電気的有線だから光だからと単純比較出来ないからこそ、どの規格を選択するのか?メーカーの悩みはそこのような気がします。
おいけさん、コメントありがとうございます。
正直汎用性は圧倒鵜的にRJ-45が優れていますし、光ファイバーは折れやすいのが難点です。
一般家庭で使うことを想定していないので、LANケーブルに比べるとトラブルは増えるでしょうし、普及は難しいと思います。
接点の振動は電気信号のようなノイズは入らないと思いますが、他のデメリットはあるかもしれませんね。