打込みには樹脂系低減材 PEGELを使用
当初は幹線が入線しているボックス近くに打ち込む予定でしたが、基礎が邪魔で打ち込みができなかったため庭の隅に打ち込んでケーブルを延伸することになりました。
打ち込む際にはケミアースといわれる高性能樹脂系接地抵抗低減材 PEGEL(PG-2000)をアース棒と土の隙間に流し込みながら、電動ハンマーを使って地下へ押し込んでいきます。
この接地抵抗低減材は大地中の低分子量樹脂、強電解質と硬化剤が反応し、低透水性の高導電性含水樹脂を形成することで半永久的な超持続性効果を発揮するもので、アース棒単体時により接地抵抗を下げることができるそうです。
簡単に言えば電気を通しやすく水を通しにくいジェル状の樹脂が、隙間なくアース棒を覆って地質と密着して接触面を増やして、アース棒単体の場合より接地抵抗値を下げてくれるということですね。しかも土壌に拡散されにくいジェルなので長年効果を発揮するという優れものです。おそらく掘削時の潤滑剤としても機能するのでしょう。
硬い地盤で難航を予想
以前、今の家に建て直す際に現在の屋根裏ではなく地下室のシアタールームを検討していましたが、地盤が硬いため地下室を作るのが難しいといわれて断念した経緯がありますので、アース工事の難航を予想はしていました。
実際アース棒を電動ハンマーで地面にたたき込んでいくと3本目くらいから、電動ハンマーが叩く音が甲高く硬い音に変わり、非常に近所迷惑な音を立てるようになり、アース棒が地面へ入りにくくなりました。
直列で押し込むのが難しい場合は、3本/3本/4本と分けて打ち込んで並列に接続する必要があるかもしれないと話していましたが、幸い4本目を進んでいくとその硬い地盤を抜けて、10本直列で打ち込むことができました。地下4m前後から1~2mにかけて硬い地盤があるようですね。硬い地盤を貫通できたのは新しい素材のパイプアースと接地抵抗低減材のおかげかもしれません。
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