電源内蔵タイプのスイッチングハブ
スイッチングハブやNASなど機器を選定する場合に、電源内蔵のものと、ACアダプタータイプのものがありますが、どちらも基本はスイッチング電源を使っているので、オーディオ用途としてはできれば使いたくありません。
しかし金属筐体のスイッチングハブやNASであれば、ACアダプターで周囲に撒き散らすよりは内蔵型を選択する方がマシです。
今ではオーディオ用途で使われるようになっているAllied-telesis CentreCOM GS908XLは、金属筐体で電源内蔵、STP対応、アース付のスイッチングハブ(L2スイッチ)で、まだオーディオ用途として使われるようになる以前に、実際にネットワークオーディオ用として採用してみて大きな音質の向上を感じることができたスイッチングハブです。
しっかりした筐体であれば、電源内蔵タイプでも音質は大きく向上します。
バッテリを利用する
私はACアダプタをアナログ電源などに変更する方法に加えて、5Vで動作可能な機器についてはUSBモバイルバッテリーなどを使っています。ACアダプタをアナログ電源に変更するのは、どうしても費用が高くつきます。NASなどに使えるアナログ電源を探せば2万円前後は必要になるでしょう。
しかし5Vで動作する機器であれば、市販されているモバイルバッテリを使うことでお手軽にACアダプタを取り除くことが可能になります。私の環境ではUSBによる電源供給で駆動可能なPLANEX FX-08mini を使っていて、それをUSBモバイルバッテリで駆動しています。
これまで一般的なパソコン周辺機器として販売されているスイッチングハブの中から、いろいろ試したことはありますが、PLANEX FX-08mini以上に音を濁らせないスイッチングハブはなかなか見つかりません。
バッテリ駆動の良いところは、ACアダプタのように交流を必要としないところです。電気製品は普通直流で動作しますが、交流から直流へ変換する場合、どうしてもリップルノイズが発生してしまいますが、バッテリから直流を供給することでそのノイズを低減することが可能です。もちろんモバイルバッテリにもデメリットはあり、充電の手間がかかることに加え、DC-DCコンバータが含まれている場合、音に悪影響がある場合もありますが、それでもACアダプタから供給するよりはオーディオ機器に与える影響は小さいと思います。
電磁波吸収シート
さらにノイズを低減するために、デジタル回路から発するノイズそのものを低減する方法として電磁波吸収シートを電子回路などノイズの発生源に貼り付ける方法があります。
電子回路は発熱するので、無茶をすると発熱で壊れてしまう可能性もありますが、電子回路に電磁波吸収シートを貼り付けていくと、音に透明感が生まれ、ダイナミックレンジが拡大していきます。一つ一つに対策をしても効果は限られますが、スイッチングハブ、NASなど広い範囲に対策をしていくと相乗効果が生まれて音質へ大きく貢献してくれます。
実際私が試した記事がいくつかありますので、興味のある方は読んでみてください。(※実行に移す場合は自己責任でお願いします。)
次回は機器ではありませんが、機器自身が発するノイズの関連内容として、ネットワークにおいて重要なLANケーブルについて書きます。
Her-
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