初心者向けにザックリ解説
ネットワークオーディオに光メディアコンバータを使って、ノイズの低減を図ることを考えている人がもしいたら…という観点で導入の手がかりになる情報として、技術的な難しい話は最低限にして、光メディアコンバータとそれに使う光ファイバーケーブルの選び方をザックリ書いてみようと思います。
光ファイバーとは
光ファイバーケーブルの原理は理解しなくても使うには困りませんが、簡単に書いておきます。光ファイバーケーブルはプラスチックやガラス(石英)で作られたケーブルで、光の透過率が非常に高い特性を持っています。
屈折率の高い素材(コア)を屈折率の低い素材(クラッド)で覆うことで、中で光を全反射させて、内壁をぶつかりながら反対側まで光が届くことを利用して、高速に点滅させた光信号を送信機から受信機に送ることで通信を可能にしています。
金属のLANケーブルに比べて信号の減衰が小さいので、より遠くまで信号を届けることができます。例えば100Mbpsの通信をする場合、金属のLANケーブルが規格上100mに対し、光ファイバーは2kmまで通信可能です。
あまりグニャグニャと曲がると光の通り道として機能しなくなるのでケーブルは曲がりません。
コネクタの種類は大きく分けて2つ
光メディアコンバータのコネクタは家庭で使えるものだとまずSCコネクタになると思います。なぜなら一番安価な機器にはこのコネクタが使われるからです。例えば私が使ってきた3種類の光メディアコンバータはいずれもSCコネクタでした。
そのコネクタに合うケーブルを購入すればいいわけですが、光ファイバーケーブルのコネクタはLANケーブルに比べて豊富で購入するときに迷います。初心者が覚えるのは2つだけでいいと思います。
- SCコネクタ(2芯):写真右
- LCコネクタ(2芯):写真左
SCコネクタはコネクタが大きく、安価な光メディアコンバータはほぼこのコネクタを採用していると思います。
LCコネクタはSCコネクタに比べて細く、業務用のスイッチなどで、インターフェース(コネクタ)の密度が高い機器に使われることが多く、比較的安価な光メディアコンバータでは使われることが少ないので使わないと思いますが、ケーブルを購入しようとすると混在しているので気をつけなくてはいけません。最近は、LUMIN X1やSOtM sNH-10Gに使われるminiGBICなどでは使われているのを目にするようになりましたね。
その他にSTコネクタなどを見かけることもありますが、コネクタの形状が明らかに違うので間違えることは少ないでしょう。
コメント
Hermitage様
いつも貴重な情報ありがとうございます。
この記事のご紹介を元に、正月休みの期間中に光メディアコンバーターを試してみました。lmc100と勘違いしてmmc100を購入しましたが、しっかりデータが通ってくれて助かりました。
音は、良くなりました。楽器の前後感がわかる、今まで聴こえてなかった音が聴こえる…ノイズが減る効果なのだろうと思います。
これはいい!ともう一組購入してNAS-ハブにもつなぎ楽しんでいます。
ありがとうございました。これからも貴重な体験知見をご紹介ください。よろしくお願いいたします。
dekutaさん、コメントありがとうございます。
間違って購入されてしまったようですが、無事接続できてよかったですね。お役に立てたようでうれしいです。
LANは家中に張り巡らされたアンテナのようなものなので自然とノイズを集めてしまいますが、一度光信号に変換してあげることでその影響を遮断することができます。
もっと光ファイバー接続が簡単に使える機器が出てきてオーディオ用途に普及していってくれるといいですね。