天井埋め込みスピーカーの設置工事(DIY)
前回の日記で、妄想している間に自分でも設置出来そうな気がしてしまったDolby Atmos用スピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeですが、急いで工事をする必要がありました。
なぜ急ぐのかというと、この時点ではまだAVアンプが戻ってきていなかったからです。DENON POA-A1HDは50kg級の超重量級アンプでおいそれと私のような貧弱な人間が持ち上げられるものではありません。スピーカー設置工事となるとこのアンプが邪魔になります。そこでアンプたちが戻ってくるまでに工事を終えないといけなかったのです。
通常ならこういう工事はホームシアターの専門業者などにお願いしてやるものだと思います。その方が正確な位置に設置もできるし、仕上がりも綺麗だし、何より自分でやると失敗した時のリスク(復旧工事やリカバリーなど)が高いので、慎重にやらなくてはいけません。
簡単に図面を作ってシミュレーションを繰り返し、設置位置のイメージも実寸台の紙を印刷して、「シンワ 下地探し どこ太」という石膏ボードの壁に針を刺す道具で構造材がないところをしっかり確認した上で、かなり具体的な位置まで決め込み、工事の方法や工程などをイメージしてからとりかかりました。
事前準備
事前準備として以下の点を確認しました。
- まず部屋の寸法をはかり、左右、奥行きを計測して距離合わせ
(微妙な差は穴を開けたあとでも修正可能。) - 実寸大で、スピーカーの穴と同じ大きさに描いた図面を印刷(穴に合わせて紙を切り取る)
- 設置ポイントにピンで止めて貼り付ける
- 手芸用の糸を左右に張り、設置ポイントにズレがないか確認(墨出し)
- 最後にもう一度針で穴開け位置に構造材がないか最終確認
穴開け作業
ここまで準備出来たら、いよいよ穴を開ける作業に入ります。
- 上を向かずに前を見て作業ができるように脚立を設置
- 天井に養生テープで大きめのゴミ袋を穴の周りを覆うように貼り付け
- あとは覚悟を決めて思い切って天井に穴を開ける
石膏ボードに穴を開けるファイルソーという道具を使って、先端をくるくると石膏ボードにねじ込み、あとはのこぎりのようにグルーッと数mmほど線よりも内側丸く削っていきます。穴が数ミリ大きくなっても、スピーカーの縁で隠れるので大丈夫。
石膏ボードは切断するときに粉塵が舞うのでマスクや眼鏡などで防御した方が懸命です。水泳用のゴーグルでもいいと思います。
ゴミは養生テープで貼った袋の中にできるだけ入るように片方の手で袋を広げながら、天井を切り抜いていきますが、養生テープははがす時壁紙が剥がれるリスクは小さい一方で、剥がれやすいので、凸凹した壁紙には向きません。私の場合途中で剥がれてきて貼り直しました。
切り抜き終わったら、少しゴミを取り除いてスピーカーを持ってきて、穴の大きさを確認します。少し小さく切っているので入りませんが、引っかかっているところをファイルソーで削り、ちょうどいい大きさにします。上向きで作業すると腕が結構辛いのでできるだけ目線は高くしたほうが楽です。
穴を開けたら次は、ケーブルの敷設です。
ケーブルの敷設
穴を開けたらSpeakerCraft Profile AIM5 Three用のケーブルをアンプの設置場所から引きます。我が家の場合は丁度中間地点にインシーリングライトの穴があったので、そこから天井裏にある隙間を確認します。
隙間を通しながら設置場所に向かって、メジャー(巻き尺)を伸ばして頭を出します。ケーブルをメジャーの先端にできるだけ断面積が小さくなるように、引っかかりにくくなるように、ガムテープで巻きつけて、ライトの穴の方へ引っ張ります。テープの粘着力が弱いと、途中でメジャーからケーブルが外れてしまうことがあるのでしっかり巻きつけます。
ケーブルをインシーリングライトの穴から引っ張りだします。
先ほどファイルソーで開けた穴からインシーリングライトの穴へメジャーを通して、またケーブルを貼り付けて引っ張り出します。途中に障害物がなければ、作業は1回で済みますが、梁とか構造材、ライトの配線などが邪魔するので、中継できるところがあるなら中継したほうが楽です。さてスピーカーを取り付けましょう。
スピーカーの設置
こうして引っ張り出したケーブルをスピーカーに差し込んで止めます。ケーブルの末端処理は、事前にしてテープで保護しておいたほうが作業は楽です。このSpeakerCraftのスピーカーはケーブルを穴に差し込んで挟むバネ式構造になっているので、プラグを押してケーブルを挟んで手を離せば接続完了です。
スピーカーの固定ギミックについて
スピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeの固定方法についても少し触れておきたいと思います。スピーカーの固定方法は、スピーカー表面についたネジを回すと、スピーカーの脇についたアームがネジを締める方向と同じ方向に90度曲がり、石膏ボードの裏に伸びてスピーカの表面との間に石膏ボードを挟みこむことで固定します。
固定ギミックと天井裏の構造材との干渉を回避するには…
ケーブルが接続し終わったら天井にスピーカーをはめ込んで、回転式のアームをドライバーで回して固定します。私が設置する際には事前に、構造材がすぐ近くにあってぶつかってしまい、1本アームが回転しないことがわかっていましたので、対策を講じてから臨みましたが、一度45度ずらして、引っかかるアームを一度出してから元の位置に戻し、残った3本のアームを回転させて固定することができました。
設置完了
以上の手順で2つの穴を開けてスピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeを設置が終わった様子はこんな感じです。
カバーをつけるとほとんど目立ちません。家に来た友人も天井にスピーカーが有るのは気づかなかったくらいです。
さぁ期待半分、不安半分、出てくる音はどんなものでしょうか?
音出しテスト
一応、家に眠っていたAVR-3311があったので天井埋め込みスピーカーSpeakerCraft Profile AIM5 Threeをフロントスピーカーとして接続して、音楽をかけてみるテストもしてみました。
天井がスピーカーのキャビネットになるので、1cm程の厚みしかない石膏ボードが盛大に鳴ったりしないか、心配はしていたのですが、ボーカルは天井の中央にしっかり定位し、楽器の定位もしっかり出ていたので、思いの外まともな音が出てきたのはチョット予想外でした。
工事を終えて
天井に穴を開けるのも、天井埋め込みスピーカーを設置するのも、私は初めてやりましたが、素人がやったにしては綺麗に仕上がったと思うので、工具を使って何かを作った経験がある方なら、作業自体はできるのではないかと思います。同じように天井埋め込みスピーカーの設置工事をDIYでやろうと考えておられる方の参考になれば幸いです。
次回はDolby Atmos対応AVアンプのお話に続きます。
これもまた、引きが強いというか何というか…。ホントくじ運悪い!
Her-
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