デジタル信号のクロックの揺らぎが音を揺らす
光信号に変換することによって電気的ノイズを取り除いているにもかかわらず、クロック精度を高めるだけで、音に大きな影響があることが分かりました。これは私が想像していた以上に大きな変化で正直驚きました。
電気的なノイズに関しては光ファイバーを経由することで大幅に低減できていますし、TCP/IPの仕組み上デジタル信号の0と1が書き換わっていることは考えられませんし、ノイズやデータの改変ではなく、クロック精度の差が音を大きく変えたと考えられます。
デジタル信号そのものは音ではありませんので、直接音に影響を与えるわけではありませんが、信号のクロック精度が高まることによって、X1内部で信号がアナログ信号に変換される精度に影響を及ぼしていると考えるのが妥当でしょうか。
業務用の良質なパーツを使っている機種、例えばアライドテレシスのスイッチングハブが、音が良いと感じられる場合はもちろんありますし、高品質なパーツがノイズを低減することは十分に考えられます。
しかし私自身も永らく愛用しているPlanex FX-08miniのような価格が安く、オーディオ用に設計されたものではないスイッチングハブでもよい音になるのは、単純にパーツの品質だけではなく、何らかの理由(例えば基板のパターンなど)で生成された信号がジッターの小さくなっているのかもしれません。
現時点での究極の組み合わせ
正直、このX1とsNH-10GにsCLK-OCX10を追加したセットは、現時点で考えられるのノイズの排除と、クロックの精度の向上をかなり高い水準で実現できる唯一の組み合わせであり、私が自分自身で作ってきたネットワークオーディオ専用ネットワークの現時点での究極の組み合わせといっていいでしょう。
この組み合わせをセットで所有できるユーザーはとても幸せだと思いますし、購入するには、定価ベースでトータル300万円くらいは必要になりますが、ネットワークオーディオプレーヤーの更新を考えている私としては、資金面の問題がクリアできるならぜひ導入してみたいですが…。
果たして追随してくるメーカーが現れるのか、唯一無二の孤高の存在となるのか、これからの動向は、業界を引っ張る雑誌出版社や評論家先生次第かもしれません。
Her-
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コメント
エルミタージュさんこんばんは。
えっ、LUMINX1買わないの?
エルミタージュさん的にも長く遊べそうな機器だと思いますが(笑)
私もオーバー200万円レコード(プレーヤー+フォノイコ+カートリッジ)につぎ込んだ身ですが
今後数年は最先端を走り続けられますよ。
(ライバルはもはや評論家やハイエンダーくらいの世界です)
LUMINはかつてオフ会先のユーザーの方が使っており、使い易い印象を持っております。
ボリューム回路内蔵や専用の再生ソフトもあるのも魅力的ですね。
X1の場合、光LANの他にもデジタル回路とDAC段以降の回路が別基盤ですし、
電源が別筐体なのも大きいと思います。
他にもLUNDAHLライントランス搭載のバランス端子とかこのクラスならではだと思います。
私も行っちゃたから言える口ですが、エルミタージュさんも
頑張れば不可能な金額でもないのがこの価格帯の怖いところかな?
期待しておりますよ(笑)
Niさん、コメントありがとうございます。
SFP端子搭載というのは私からすると理想的なんですが、もっと安い価格帯で他社が追随してくれれば…と思いつつも、オンリーワンな製品という気もしているので非常に迷っています。