ネジを取り外したら、古いメカを取り外します。メカが目立たず板が薄く見えるようにこういう構造になっているんですね。
取り外した部分に新しいフルコンメカを、下の写真の正面を外側に向けて再度ネジ止めして取り付けます。ネジが3本なので外側に1個だけになる方(上写真の左側)がメカの正面です。
底板のネジの位置を合わせて置き、先ほど4mm径に拡張した穴に合わせて4mm径のネジを取り付けますが、メカの仕組み上ネジ穴の位置とナットの位置がずれやすいので、この時にメカの位置がずれているとネジが入らず、苦戦している間にせっかく貼り付けたワッシャーが外れてしまうことがあります。
今回実際に組み立てた後ひっくり返したら1つワッシャーが外れてしまって、全てのネジを一度取り外してやり直す必要がありました。小さなドライバーがちょうど4mm系だったのでそれを位置を合わせるガイドとして挿していましたね。
最後のこのネジだけはボード全体に体重をしっかりかけて、手で力強く締め付けていましたね。電動ドリルで強く締めようとするとネジをなめてしまうので、手でやらざるを得ないようです。
高剛性化と低重心化がデメリットを軽減する
前回の記事にその効果のほどは感想として書きましたが、新しいフルコンメカの効果は、結構顕著な変化があったことには驚きましたし、低重心化と剛性を高めたことによって、ウェルフロートボードに載せたスピーカーを押したときに、グラグラと揺れることがなくなるくらい硬くなっていることが分かっています。
音に関しても、従来よりも低音が沈み込み、交換前に抱えていた共振が起こっているような印象はなくなります。ウーハーユニットの動きに対して、繊細に反応しすぎていたのが、剛性を高めたフルコンメカによってある程度踏ん張りがきく程度に剛性が上がったのでしょう。
従来のメカでは微振動を吸収するためには、わずかな振動にも鋭敏に反応するように、揺れやすい方がいいという考え方だったように思いますが、明らかにウェルフロートボードにも剛性が必要だという方向性の転換が起こっているように思えます。
動きにくいというのは逆に微振動を減衰しづらいのでは?という疑問もわきますが、少なくとも交換後の音にそのデメリットは感じられませんでした。
ただこういう共振現象は我が家で感じているウェルフロートのデメリットと現れ方が異なります。
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