個人的に気になるポイント
いくつか気になる点がありますが、まずはデメリットからですね。
再生できる音源について
こちらはMarantz M-CR611の再生できる音源の一覧表です。
そして以下の表はDENON DRA-100の再生できる音源の一覧表です。
先日試聴してみたDRA-100と再生できる音源はとても似通っていますが、1つだけ大きく違いがあります。DRA-100がDSD 5.6MHzに対応しているのに対して、M-CR611はDSD 2.8Mhzまでしか対応していません。私は現在のところDSD再生はほとんどしていないのですぐに必要になる機能ではありませんが、DSDの再生を重視されている方にはデメリットになるでしょう。M-CR611の方が相場は安いので、トレードオフになりますね。
次はメリットについて。
フルバランス・デジタルパワーアンプと4chスピーカー出力
フルバランス駆動によって、グラウンドの安定させることが可能なため、ノイズの低減、音の安定性に貢献してくれるであろうと言う期待が持てます。
また今回使うスピーカーでは使えませんが、スピーカー端子が4ch分実装されていて、バイアンプ駆動に使うことも出来ますし、4ch分を2chを2組として使うことも可能なので、例えばリビングにいるときは天井に設置したインシリーングスピーカーでBGMとして使いつつ、自室ではお気に入りのスピーカーでゆっくり腰を落ち着けて聞くというマルチルーム再生のようなことも可能です。
こういうユーザーの利用用途に応じて柔軟に対応できるのは注目すべき点ですね。
フルデジタル・プロセッシング
デジタルアンプの優位性を語る上で、入力から出力までデジタル信号のまま処理できると言うのは大切なポイントでしょう。A/D変換やD/A変換を繰り返すことは元のデジタル信号から見た場合、別のものに変わってしまいますし、データに保存された情報をより多く引き出すためには、D/A変換は1度だけで済むフルデジタルプロセッシングは、このクラスのデジタルアンプを選択する上で個人的には必須だと思っています。
DDFAを搭載していないことや、DSD信号の扱える範囲が狭いのは残念ですが、フルバランス・デジタルパワーアンプにフルデジタル・プロセッシングという、デジタルアンプにおける重要なポイントを抑えているこのアンプから出てくる音がどんなものなのか、この価格帯のアンプって貸してもらえるのか少し不安ですが、お借りして聴いてみたいと思っています。
Her-
↓↓↓関連記事はこの下にあります、引き続きお楽しみください↓↓↓
コメント