蓄電池はノイズが少ないのか?
蓄電池はノイズが少ないイメージを持っている方も多いと思いますが、蓄電池はインバータノイズの多さがデメリットです。Greenwave Broadband EMI Meterを使ってLiB-AID E500 for Musicのノイズ量を計測すると、Broadband EMI Meterの計測限界値(1999mv)に迫る1986mvというノイズ量でした。
歪み率では圧倒的に有利だったPS Audio Power Plant 3も、その仕組み上出力側コンセントのノイズの値は高いので、ノイズ対策は必要になりますし、蓄電池もリジェネレータも出力側に盛大にインバータノイズを放出するので、根元のコンセントのアースにノイズを逃がすのも難しいですよね。個人的にはノイズフィルタなどの対策が必須のように感じます。
出水電器のオーディオ専用電源工事によって敷設された壁コンセントは、工事直後に計測したノイズ対策なしの状態で、オーディオルームは300mv程度、シアタールームで800mv程度という結果が確認されています。
やはり周辺の設備や家などの環境に影響されるのでばらつきはありますが、家庭用の蛍光灯やLED電球、冷蔵庫などのノイズ源からは離れているので1000mvを超えるようなノイズは出ませんし、分電盤から供給されている範囲が限られているので、根元に近いところで並列型のノイズフィルタであるGreenwave Dirty Electricity Filterを各相に1個ずつ入れるだけで、実利用では200mv以下になりますし、専用のアースへ逃がすことができるのもオーディオ専用電源工事が有利です。
アースから切断された状態と合わせて、蓄電池のノイズの逃げ場がないことが、今回の試聴で音の微細なニュアンスを損なう要因の1つになったかもしれませんね。
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