蓄電池は歪み率が低いのか?
LiB-AID E500 for Musicに限らず、蓄電池システムは綺麗な正弦波を供給することを売りにしています。以前LiB-AID E500 for Musicを使用する際の電源品質を計測してみましたが、私の計測環境では、INPUTの歪み率は1.4~1.6%THDの間という結果でした。
この値が十分に低いのか、我が家の計測結果やオフ会の記憶などと比較してみましょう。
- 出水電器オーディオ専用電源工事:1.607%THD ※半年間の計測結果の平均
- 家庭用蓄電池 ニチコン ESS-P1S1:1%THD以下 ※オフ会の記憶
- 家庭用蓄電池 ELIIY POWER Power YIILE 3:3%THD前後 ※オフ会の記憶
- PS Audio Power Plant 3の出力:0.1~0.2%THD 半年間の計測結果
1は我が家のオーディオルームの専用コンセントを半年間計測した結果(2022年2月~7月)です。電力会社や周囲の環境の影響受けるため、最小1.1%THD/最大2.7%THDと変動があり、深夜帯は歪み率が高くなる傾向にありますが、突発的な変動を除けば利用時間帯は1%台です。蓄電池の方が変動が少なく安定しているとはいえ、LiB-AID E500 for Musicの方が圧倒的優位とは言えません。
2と3はオフ会の記憶ですが、オーディオ用ではないニチコン ESS-P1S1は1%を切っていたと記憶してますので、オーディオグレードを謳うLiB-AID E500 for Musicの方が数値として優秀とは言いづらい面があります。
4のPS Audio Power Plantシリーズは、リジェネレータ方式でインプットの歪み率にも左右されますが、オーディオ専用電源工事の壁コンセントから給電して、PS Audio Power Plant 3から出力された値は0.1~0.2%THDですから、我が家の環境では歪み率に関しては優秀ですね。
オーディオシステムに供給される電源波形の歪み率という点では、我が家ではPS Audio Power Plantシリーズが頭1つ抜きんでています。
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