幹の上流へ
1か月くらいかけて、主要機器の電源ケーブルを変更してみるつもりで視聴を繰り返してきましたが、Acoustic Revive POWER REFERENCE-TripleCのケーブルとしての性能はもちろん、そのプラグをNCF素材を採用したFURUTECHのフラグシップFI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)に交換したときの音の佇まいには少々驚きました。
普段音の調整をしていると響きを多くすれば、音の輪郭はその響きに埋もれ実在感は減退し、逆に実在感を重視すれば、音は響きを伴わなくなりタイトでピーキーになってしまいがちです。
特に最近のハイレゾ、つまり解像度を追う業界の方向性では、柔らかく包むような余韻、倍音などの広がりが感じられないタイトな音を出す製品が多いように思います。特にパソコン周辺機器を由来とするものにはそう思うことが多いです。
ところがPOWER REFERENCE-TripleCのケーブルとFURUTECHのフラグシッププラグFI-50M NCF(R)/FI-50 NCF(R)の組み合わせがうまく両立しているように思えます。
幹枝葉のコンセプトのさらに上流
以前、私が音を作る際のコンセプトとして、「幹・枝・葉」の話を何度か記事に書いたことがあります。
- 幹:アンプやスピーカー、システム全体で共有する機器とケーブル類
- 枝:プレーヤーなどの機器とアンプなどを接続するケーブル類
- 葉:プレーヤーなどに取り付けるアクセサリなど
幹から上流が安定していていましたし、安定している土台はコロコロ換えるものではありませんから、長らく幹の部分を変更していませんでした。
私が幹と定義している、アンプからスピーカーの範囲で使っているスピーカーケーブルやインターコネクトケーブルは、今のところ従来通りAudioQuestのケーブルで統一されたままです。この部分は最もコストがかかる部分なので、変えるとしたらかなりの覚悟が必要になります。そういう意味でまだしばらく現状維持となる可能性が高いでしょう。
5つのコンセプト
一方で私の中で火がついてしまった部分があります。「幹・枝・葉」のさらに上流、システム全体を支える「根」の部分です。あまり変更できる部分でもないので、コンセプトとして記事に書いたことはありませんが、さらに上流まで入れると、木に例えて「源・根・幹・枝・葉」という5つになると思います。
- 源:木でいう水源に当たる部分、コンセントより上流の工事が必要な電源関連
- 根:コンセントや電源タップ、システム全体に影響する部分
- 幹:アンプやスピーカー、システム全体で共有する機器とケーブル類
- 枝:プレーヤーなどの機器とアンプなどを接続するケーブル類
- 葉:プレーヤーなどに取り付けるアクセサリなど
FURUTECHの電源プラグを使ってみて、NCFプラグの効果の大きさを身をもって体験すると、同じNCFを採用したコンセントもとても気になります。
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