一方、オーディオにとってのそれは、ノイズ対策としての利用になります。オーディオ機材を上述のようなアースに接続した場合、「逆にノイズが回り込んで来てしまい、逆効果だった」という言葉を良く耳にします。よほど接地抵抗を下げ、オーディオ専用に良質なアース工事をされたものであれば効果を望めますが、現代のマンション、アパート住まいの方々には現実的に無理です。
KOJO TECHNOLOGYが開発したバーチャル・リアリティ・アース(仮想現実アース:Force barEP)は、「遠くのアースより近くのアース」、オーディオ機材の直近にアースを持ち込み接地することで、立地条件の厳しい場所にあっても、大地アース(仮想現実アース)された環境でオーディオを楽しむことが可能になります。
モデル名 | Force bar EP |
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標準価格 | 28,000円(税別) |
発売日 | 2016年12月17日(土) |
Force barEPの特長
大地アース≒Force barEP
周知の事実、大地(地面)はその多くが砂、石、粘土質、土です。とても導体とは言えませんが、中学の授業で合成抵抗について学んだ経験をお持ちではないでしょうか。
地面は前述のように抵抗体ですが、抵抗は並列接続することでどんどん小さくなります。つまり地球は抵抗体の集まりで、全て並列になっていると考えられます。地球規模?で見た場合、その抵抗は0オームと言えるわけです。逆を言えば、抵抗0オームのものが身近にあって、それにオーディオ機材を接続することができれば、大地に接続したのも同然なわけです。
表皮効果の軽減
Force barEPは、その内部抵抗を0オームに近づけるため、様々な導体(プレート状)を組み合わせ構成しています。また、一般的にノイズは高周波成分のものが多く、高周波に対するインピーダンス(抵抗)値が低いものが望まれます。
高周波電流は、導体を流れるとき表皮効果が発生し、導体の表面を流れる特性があります。つまりは導体の表面積を増やすことで高周波電流を流れやすくできます。高周波信号を扱うものに、撚線や編組シールドを使用しているものが多いことも頷けますね。
Force barEPは下記導体で構成されています。
・トップカバー:ステンレス
・サブシャーシ/ボトムシャーシ:アルミ
・アースプレート:銅+真鍮(黄銅)+スチールの積層構造(6層)
単独(仮想現実)アース構造
これまでのForce barシリーズは、供給される電源ラインのアース線と外筐が物理的にショーティングされていますが、Force barEPは不要なアースループを避けるため、電源ラインのアース線と外筐が構造的に分離されています。これにより仮想現実アースに単独で接続(接地)することが可能になります。
※インレットと連結コンセントのアース端子部は、内部配線により接続されています。
Force barEPには「RCAプラグ-丸端子ケーブル」および「丸端子-丸端子ケーブル」各2mが付属しています。仮想現実アースに接続されてみたいオーディオ機器の外筐や、RAC空き端子に接続して使用することが可能です。
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