では、画質や音質という意味ではどうか?
通信が速くなればなるほど、通信に使われる信号周波数がはるかに高くなり、以下の表を見ていただければわかりますが、カテゴリー5では100MHz、カテゴリー6では250MHz、カテゴリー5と6を比べても2.5倍の周波数、カテゴリー8では2GHz(2000MHz)となっていて、カテゴリー5の20倍の周波数です。
コンポーネント カテゴリ |
5 | 6 | 6A | 7 | 7A | 8.1 | 8.2 |
最大周波数 (Hz) |
100M | 250M | 500M | 600M | 1G | 2G | 2G |
最大データ速度 (イーサネット) (bit/s) |
1G | 1G | 10G | 10G | 10G | 40G /25G |
40G /25G |
STP/UTP | 両方 | 両方 | 両方 | STP | STP | STP | STP |
コネクタ | RJ-45 | RJ-45 | RJ-45 | RJ-45 以外 |
RJ-45 以外 |
RJ-45 |
RJ-45 |
周波数が高くなればなるほど、ノイズ量は増える傾向にあるので、通信速度は必要最低限が望ましいというのが実情で、私はネットワークオーディオ用の機器には意識して100Mbps対応製品を使っています。
使う速度は低い方がノイズを低減するためには効果的です。LANケーブルはシールドタイプの取り扱いの難しさもありますが、ノイズ耐性は高い方が良いので、実際このカテゴリー8に対応したLANケーブルを使ったときにどんな音が出てくるかは耳で確認するしかありません。
試聴システムの概要
試聴システムは以下の通りです。
- AVプリアンプ:Marantz AV8802A
- マルチチャンネルパワーアンプ:DENON POA-A1HD
- フロントスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
- ネットワークオーディオプレーヤー:Marantz NA-11S1
ネットワークオーディオ専用ネットワーク
ネットワーク環境については、本ブログで再三書いてはいますが、ネットワークオーディオ専用ネットワークには以下のような特徴があります。
- パソコンのネットワークとは業務用ルータでセグメントを分割
- 光メディアコンバータで一度光信号に変換することによって電気的ノイズを除去
- スイッチングハブにはPlanex FX-08miniを使用 ※Acoustic Reviveカスタム
- LANケーブルはAcoustic Revive LAN-1.0 TripleC、およびR-AL1を使用
- FX-08miniに仮想アースAcousitc Revive RGC-24 TripleC-FMを接続
- FX-08miniおよび光メディアコンバータは、バッテリリファレンス電源Acoustic Revive RBR-1より給電しACアダプタを排除
今回この環境の内、プレーヤーであるNA-11S1に使用しているLANケーブルをLD-OCTT/BM10に変更して試聴してみます。
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