試聴システムの概要
試聴システムは以下の通りです。
- AVプリアンプ:Marantz AV8802A
- マルチチャンネルパワーアンプ:DENON POA-A1HD
- フロントスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
- ネットワークオーディオプレーヤー:Marantz NA-11S1
- オーディオ用NAS:メルコシンクレッツ DELA モニター評価機
試聴曲
試聴曲はいつものとおり、以下のような曲を聴いてきます。
「image」 ※FLAC 44.1kHz/16bit
「Sarah Brightman – Time To Say Goodbye」 ※FLAC 44.1kHz/16bit
「Boyz II Men – Evolution」 ※FLAC 44.1kHz/16bit
「Diana Krall – When I Look in Your Eyes」 ※FLAC 96kHz/24bit
実在感とリバーヴ感のバランス
サ行に少しかさつきを感じますが、高音の伸び、空間の広がりは良好で、陰影の彫りの深さも感じられます。低音は少し締まって量感はやや控えめになりますが、軽いダンピング感があって小気味よく跳ねています。
音が一歩前に出てくるような勢いの良さもあり、ボーカルが主張してくる印象です。リバーブ感は少し多めで、中域にボリュームがあり、チェロの響きに色気が感じられるのは音楽的でいいと思います。
以前AudioQuest Ethernet Diamondを試聴したときは、空間一杯に広がるリーバヴ感が強い音楽性を重視した印象でしたが、その方向性とはだいぶ違って聞こえます。
お借りしたAudioQuest Ethernet Diamondのレビュー
AudioQuest最高峰のLANケーブル 先日、NyansさんからWaversaSystems WSmartHubとともにお借りしたAudioQuest Ethernet Diamondですが、試聴はすでに済ませていたものの、記事の執筆に...
どちらかというとこれまで使ってきたLAN-1.0 TripleCのような陰影の彫りの深さや実在感を感じさせるケーブルという印象を持ちます。
私は音を聞くとき色を感じることがよくありますが、無音部や背景の色はケーブルの質が上がるにつれて漆黒へと近づいていきますが、使われている素材は正直にその音にも表れていて、ハイエンドケーブルと比べてしまうと、ほんの少しグレーに感じられたり、高音部にわずかにかさつきが感じられたり、素材の限界のようなものが感じられます。
コメント
C-streamレビュー心待ちにしておりました!
私は上位機種と呼ばれるモデルとは無縁の人間ですので、Herさんの比較記事はとても参考になります!
懲りずにまた色々作っては実験してるのですが、本当に面白いもんですね。使ってる素材の音がモロに出ちゃいますから。
もし機会ありましたらCHORDの上位機種のレビューも!是非お願い致します致します。
おいけさん、コメントおよびご紹介いただきありがとうございます。
いい素材を使っても残念な音しか出ないものもありますが、突き詰めていこうと思えば、物理的性能が優れた素材は嘘をつかないと思います。
素材の良さとノウハウがしっかり組み合わされば、これだけコスパのいいケーブルが出来上がるといういい例ではないでしょうかね。
上位モデルは…、お借りできれば是非レビューしたいものですね!