しかし、そのコンセプトがとてもユニークで、とても興味があったので、ACOUSTIC REVIVEの貸し出しサービスを利用して試聴させていただくことになりました。
その後のレビューは以下の記事を参照いただければと思いますが、バッテリ駆動の静けさとアナログ電源の力強さを良い所取りしたとてもいい電源です。
いろいろテストをさせていただいている関係で、通常のレンタル期間を大きく超えて特別にお借りし続けていますが、使えば使うほどバッテリ駆動に戻すのが惜しく、寂しくなるのは目に見えています。
RBR-1の供給電力
RBR-1は仕様上、出荷時の設定によって以下のような電力供給が可能となっています。
- DC5V(2.2A)
- DC9V(2A)
- DC12V(2A)
- DC16V(1.5A)
一方私がネットワークオーディオ用に使用しているスイッチングハブFX-08mini、光メディアコンバータLAN-EC202Cのカタログ上必要な電流値、電圧値は以下の通りです。
- FX-08mini:DC5V/0.35A
- LAN-EC202C:DC5V/2.5A
RBR-1の仕様上の供給能力では、FX-08miniへは供給可能ですが、LAN-EC202Cの動作に必要な電力は供給できないことになるので、これまでRBR-1はFX-08mini専用で使っていました。
本当に2.5Aも必要なのか?
しかし、実際にLAN-EC202Cとモバイルバッテリの動作検証を行ってきた実測値を見ると、2.5Aという値に達するどころか近づくことさえありません。
音楽を流している最中でも0.5A程度しか使用していないのです。もちろん供給電力にはマージンが必要なのでしょうが、おそらく他の機種(1000BASE-T対応機種)との部品の共通化などもあり、必要以上に大きな電力供給が可能なACアダプタをつけているのではないかと推測します。
この実測値から判断するにモーターのように瞬間的に高い電力を必要とするものでもないですし、RBR-1にはLAN-EC202Cを動作させるのに必要な電力を供給できると思います。いやLAN-EC202CとFX-08miniを合わせても再生中に1A以下しか使っていないので、RBR-1の仕様上の限界値DC5V/2.2Aには届かないでしょう。
RBR-1のアウトプット端子
RBR-1は電源供給をするアウトプット端子が2種類あり、キャノン(XLR)端子とUSB端子があります。
出荷時に供給電圧を5Vに設定してもらっているので、この2つの電圧は両方とも5Vであり、2ポート合計2.2Aまで供給が可能です。先ほど述べたとおり2つの合計値は実測で2.2Aよりかなり低いので、両方接続しても余裕を持って使えると思われる数値です。
そして先日試作してもらったUSB-DCケーブルもあります。両方供給可能ならまとめてRBR-1に接続したときの音を聞いてみたい…、と言うわけで試してみることにしました。
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