求めるは低発熱でコンパクトなパワーアンプ
オーディオルームやシアタールームのある屋根裏部屋は屋根に直接日差しを受けるため、特に夏場は非常に温度が高くなります。音が良いとされるクラスAアンプは発熱が高く夏場を考えると使いづらいため、LUMIN X1と合わせて使える低発熱のパワーアンプを探していました。
WestminsterLab Reiのよう使用状況に応じて消費電力が変化するiBias&CCSシステムを搭載しているものであればクラスAでも使えますが、さすがに手が届く価格ではありません。
Hypex Nilai500DIY 500W mono kit
低発熱となればクラスDアンプですが、その中でも性能が良いと評判のHypex NCoreシリーズには期待していて、逢瀬 WATERFALL Integrated 250なども試しました。当時モノラルアンプによい選択肢がなくあきらめていたところ、逢瀬のホームページでHypex Nilai500DIY 500W mono kitのグループバイ計画が立ち上がっていたので、購入したものが2023年7月に届きました。
Hypex Nilai500はHypex Ncore NC400の後継モデルで、性能の高いクラスDアンプでNcoreの10倍以上の性能を誇るといううたい文句です。DIYキットのため性能のわりに価格も安く、手を出しやすかったことに加え、アンプを組み立てたことがないのでいい経験になると思った面もあります。
Hypex Nilai500DIY 500W mono kitは :出力が500W(2Ω)/ 525W(4Ω)/ 260W(8Ω)となっていて、MONITOR AUDIO PL300はインピーダンスは4Ωですから525Wと小さな筐体からでも大きな出力が得られます。
本体価格は1台820ユーロ、当時の為替では1ユーロ141円で、決済手数料、為替手数料約、送料、国内消費税を合わせて、2台で26万円弱だったと思います。
組み立て
組み立て全体としては説明書を見つつ行えば難しくはありません。動画も用意されていたので立体的にもイメージしやすかったです。
手順通り組み立てて苦労したのはアースのケースへの固定が面倒でしたね。
最初にケースをきつくねじ止めしてしまうと上蓋が入らないので、脚部の側板と底板のねじを少しだけ緩めた状態で上蓋を入れるとうまく入ります。
2台目ではアースのねじ止めを先にして端子に挿し、ケースのねじは最後にしっかり締めるとうまく組立てられました。
購入したのは入力端子がXLRモデルですが、筐体はハーフラックサイズとコンパクトです。ケースもしっかりしていてチープな印象は受けません。電力は100V-240V/50-60Hzの入力に応じて自動的に対応します。
サイズの割には各端子の接続には余裕があります。スピーカーケーブルもバナナプラグなら余裕で接続できますし、Y型プラグでもなんとか接続できます。
透き通った冷水を思わせるような音
LUMIN X1のプリアンプ機能「Leedh Processing」を利用して、Hypex Nilai500DIY 500W mono kitを直結して試聴しました。
音はノイズ感がなく透き通った音で、WATERFALL Integrated 250で聞いた時に近い透き通った冷水を思わせるような音の傾向です。
無音時はスピーカーからノイズが聞こえることもなく、高音にノイジーな付帯音も感じられずすっきりとしていて、切れの良い低音が腹に響きます。クラスDの高出力アンプだけあって、非常にパワフル、制動力が高く、とにかくスピーカーユニットがキビキビ動き動作には余裕が感じられます。
電源を投入する際にはポップ音がありますので、基本的に常時ONにしたままになります。発熱に関しては夏場にクーラーをかけずにつけっぱなしにしていても、ずっと触っていたくない程度には高温になりますが、故障の不安を感じるようなレベルではありません。
LUMIN X1と並べておくのに適した薄型の筐体で、Quadraspireのラックの一番短いポール(10mm)を使うとぴったり収まります。ハーフラックサイズということもあり、左右のスピーカーに近い位置に設置しやすいので配線にも都合が良いですね。
年々無理のきかなくなるので、もう大型のアンプを自分一人で設置や移動するのは厳しくなりつつありますし、怪我をしたら元も子もないので、自分の年齢や肉体にあったシステムに移行していければと思います。
Her-
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