音を言葉だけで表現するのは難しい
パソコンやその周辺機器のようなスペックが重視される機器や、テレビなどの映像機器のレビューに比べると、音の変化を言葉で表現するオーディオのレビューというのは難易度が高いと私自身書いていて感じます。
音は良い音の定義があいまいであり、評価の客観性が担保しにくいのが最大の理由ですが、主観による評価になりがちで、その人の価値観が大きく影響します。何より目に見えない、数字にあらわすことのできない音の変化を、言葉だけで表現するので、言葉選びにいつも悩みます。
幼少期はよく本を読みましたが、理系の学生になってからは、あまり文系の書物は読まなくなり、なかなか語彙も豊富ではありませんが、S/N比が…、解像度が…、広がりが…、余韻が…、レビューを書けば書くほど言葉が使い古されていってしまい、自分自身も新鮮に書くことができなくなるということがあります。
ニーズ
オーディオは芥川賞作家かつオーディオ評論家の五味康祐先生に代表されるような、比較的文系色の強い世界です。
文章力や芸術的評価などに関して、私よりはるかに表現力豊かな方、知識が豊富な方はたくさんいらっしゃるでしょうが、そういう方は理系の知識に関しては苦手という方が多いのが普通です。
しかしオーディオ機器やアクセサリは工業製品であり、特性は物性に支配されています。ケーブルでいえば、導体とその構造、絶縁体、緩衝材やシース、メッシュなどその構成で物理的な特性に差が出ますし、それが音にも現れます。
まともなメーカーは当然そうした計測結果を把握した上で、商品を販売するわけですが、こういった理系的知識はあまりオーディオ評論の世界では書いている人が知らない世界ですから重視されません。
ニッチでアクセスも稼ぎづらく、レビューも書くのが難しいのになぜそんなブログをはじめようと思ったのか…。それは理系であるメーカーと、文系であるレビュー、その隙間なら私が入っていける余地があるんじゃないかなと思ったわけです。
特にネットワークに関しては、ジャンルが確立して10年ほどの新しいジャンルですから、まだ探求されていない部分も多く残っていて、新たに光メディアコンバータを必要とする機器も登場しようとしています。
こうした市場のニーズは、私のブログのネタには最適ですし、新しいチャンスを与えてくれるかもしれません。
御礼
ブログを始めて2年間で、ありがたいことに約40万人/140万PVのアクセスをいただきました。これもひとえに本ブログを閲覧いただいている方々、そしてその記事を書くために必要な機材やアクセサリを貸し出しをいただいているメーカーの方々のご支援あってのものです。
また、本ブログに直接関係はしていませんが、私の精神的な支えになってくれている家族や友人、経済的な支えとなっている勤務している会社の方々など、私自身を支えてくれている方々がなくては、継続することは不可能だったでしょう。
皆々様に御礼申し上げるとともに、3年目の飛躍に向かってご支援賜れれば幸いです。
Her-
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