音楽と記憶
音楽を聴いて感情が動くのは、その音楽と自分が体験した記憶が結びついていて、音楽を聴いたときに呼び起こされるからだと私は思いますが、若い人がクラシック音楽を好まないのは、その記憶との結びつきが弱いからではないかと思っています。
いまは様々なジャンルの音楽が溢れ、私の世代でも聴く音楽の選択肢は多いですが、その選択肢の中から、流行や世代ごとの感情の起伏に合う曲が好まれ記憶に残り、それが懐メロになっていきます。
以前も書きましたが、今の若い世代の日常に溢れる音楽の中にクラシック音楽は少なく、クラシック音楽を選択する機会が減っているようです。
一般社団法人日本レコード協会が2016年3月に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」の内容を参照すると、普段どんなジャンルの音楽を聴くかについて尋ねた結果(複数回答可)を世代別にまとめるとクラシック音楽を聴くと回答した人は、以下の通りです。(一般社団法人日本レコード協会 HP”http://www.riaj.or.jp/”より引用)
- 60歳代:47.9%
- 50歳代:29.0%
- 40歳代;19.9%
- 30歳代:20.8%
- 20歳代社会人:12.5%
- 大学生:8.3%
- 高校生:15.5%
- 中学生:17.7%
40歳代から下は60歳代の半分以下、大学生に至っては1/5以下という状況で、言い方に語弊があるとは思いますが、日本ではクラシックは「老人の聴く音楽」になっています。
世界で最も聴かれる音楽といわれながら、あと20~30年もすれば、国民の20%以下の人しか聴かないマイナージャンルに転落する可能性もありそうです。放っておけばクラシック音楽を聴く人口は減少傾向にあるのは避けがたい事実でしょう。
高級オーディオ業界を支えているのは、退職金やバブル期に財産を築いた高齢者であると言う話を良く聴きます。雑誌で紹介される機器で試聴曲として使われる曲もクラシック曲が多いですが、若い世代からすれば聞かない音楽を紹介されてもピンと来ないでしょう。
クラシック音楽は音楽としての普遍的な美しさ、演奏者の質の高さなど素晴らしいことに変わりはありませんが、オーディオ機器を購入する世代を若返らせるには、試聴に使われる曲の幅を広げたり、ヘッドフォン業界のようなオタクをターゲットにした販売方法など、訴求の仕方を見直す必要があるのかもしれません。
「四月は君の嘘」のようにクラシック音楽を効果的に使ったアニメが放送され、若い世代の感性に触れて記憶に残るシーンにクラシック音楽が使われていれば、クラシック音楽は若い世代の心にも残り、今後の人口増加にもつながるかもしれませんね。
リッピングドライブの不調
私が音楽を聴くのは、ネットワークオーディオなのでCDは購入するとすぐリッピングしますが、リッピングはLenovo Miix2 8に、Pioneer DVD/CDライターDVR-XD09Jを装着して、PureReadをONにして、Extra Audio Copyを使ってリッピングしています。
2004年に購入したものということもあり、異音がし始めていますが、少し前にEva CassidyのCDをリッピングしたときよりも異音がひどくなっている気がしました。
もういつ壊れてもおかしくないかもしれません。
Her-
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