いよいよルータの設定です。
YAMAHA RTX1100の設定
下準備が終わったら、以前購入したパーツを使ってYAMAHA RTX1100のCONSOLEポートにUSBシリアル変換ケーブルを使って接続して、設定を追加していきます。
設定は至って簡単、とてもシンプルなものです。
※login passwordやadministrator password、時間などは任意で設定してください。
IPアドレスの設定
今回はポートの利用上の都合で、LAN2ポートに本来のネットワークのアドレス、LAN1にシアタールーム専用のアドレスを割り当てます。
ip lan1 address 192.168.2.1/24
ip lan2 address 192.168.0.254/24
ルーティングの設定
ルーティングとは、各住所(アドレス)の行き先が記してある道しるべのようなイメージのものです。その中でもデフォルトゲートウェイは「案内にない住所は全部こっちへ行きなさい」という意味になるかな。
デフォルトゲートウェイとしてインターネット接続用ルータのLAN側のIPアドレスを割り当てます。
ip route default gateway 192.168.0.1
これを設定することによってインターネットへ接続する際の、経路をインターネット接続用ルータへ向け、あらかじめインターネット接続用ルータに設定した静的ルーティングで、帰り道をYAMAHA RTX1100に向けてあるので、インターネットへの通信の往来が可能となります。
また、本来のネットワークからシアタールームのNAS(QNAP TS-119)などへ接続する際にも、インターネット接続用ルータに設定したルーティングに従って、YAMAHA RTX1100経由でファイルのやり取りが可能になります。
DHCPサーバーの設定
今回は実験なので、すぐに元のネットワークに戻せるようにシアタールームの各機器にはDHCPでIPアドレスを自動的に割り当てます。とりあえず32個分(2~33)のIPアドレスを確保しておきます。192.168.2.1/24はすでにルータで利用しているので、その次のアドレスから割り当てます。固定で割り当てるなら必要ありません。
dhcp service server
dhcp scope 2 192.168.2.2-192.168.2.33/24
NASへは本来のネットワークから接続することを想定して、IPアドレスを特定のアドレスに固定するために以下の予約の設定を入れておきます。
dhcp scope bind 2 192.168.2.X XX:XX:XX:XX:XX;XX
もしくは
dhcp scope bind 2 192.168.2.X ethernet XX:XX:XX:XX:XX;XX
※Xは設定したい任意のアドレス、XX:XX:XX:XX:XX;XXはNASのMACアドレス
※アドレスの前にある「2」は任意の数字ですが、一致している必要があります。
DNSサーバの設定
インターネットへ接続させたいので、DNSサーバの設定もしておきます。
dns server YY:YY:YY:YY
※YY:YY:YY:YYはDNSサーバのIPアドレス、ISPから指定されているアドレスなど。
通信確認
最低限必要な設定はこのくらいですかね、この状態で本来のネットワークに接続して軽く通信確認をします。インターネット接続用のルータ192.169.0.1/24へPingで確認します。返事が返ってくれば大丈夫でしょう。
※YAMAHA製ルータに関する詳細な設定方法はYAMAHAのHPでご確認ください。
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