フロントスピーカーケーブルとシャットダウンは無関係
ところが2021年10月に入ってから、いくらプラグを取り付け直しても突然シャットダウンする症状を繰り返したことから、スピーカーケーブル AudioQuest Meteorの修理が可能かD＆M Importのサービスセンターへ問い合わせをしてみました。
使用しているスピーカーやアンプは基本的にD＆M傘下の製品ばかりなので、丁寧に対応いただけましたが、その中でアンプもしくはスピーカーの故障も疑われるので、スピーカーケーブルを全部取り外してチェックしてみた方がいいとアドバイスいただいてハッとしました。
最初にスピーカーケーブルのショートの解消で一度症状が改善されたことから、スピーカーケーブルが原因という思い込みにとらわれていましたが、スピーカーケーブルの断線はシャットダウンとは関係ないんですよね。
説明書のトラブルシューティングに立ち返る
DENON POA-A1HDの説明書の内容を振り返ってみると、この症状に対する原因として以下のように記載されています。
症状：突然電源が切れ電源表示が赤色で点滅している。
原因：
- 機器内部の温度上昇により保護回路が働いている
(対策)一度電源を切って、本体の温度が十分下がってから、電源を入れなおしてください。
(対策)本機を風通しの良い場所に設置しなおしてください。- スピーカーケーブルの芯線どうしが接触していたり、芯線が端子から外れて本機のリアパネルに接触したため、保護回路が働いている。
(対策)電源コードを抜き、芯線をしっかりとより直すか、末端処理をするなどした後でもう一度接続し直してください。- 指定されたインピーダンス以下のスピーカーを使用している。
(対策)スピーカーは指定のインピーダンスのものを使用してください。- 本機が故障している。
(対策)電源を切り、弊社の修理相談窓口までご連絡ください。
当初は2のスピーカーケーブルのショートが原因だと考えていました。そしてどこにもスピーカーケーブルの断線については書かれていません。プラグの固定なんてし直しても直るはずがないのですよね。思い込みって怖い。
消去法で故障の疑いが強い
前述のトラブルシューティングの内容を見ると、2のケーブルのショートではないとすると、冷えた状態から起動してものの数分でシャットダウンしますし、触れないほどの温度にはなりませんので1の温度の問題は特にないはずです。
3についてはPOA-A1HDの対応範囲は4～16Ω、DALI Heliconシリーズは4Ω、Speakercraft Profile AIM 5 ThreeはBass調整によって4/6/8Ωと変化しますが、-3dbの設定なので8Ωとなりますので問題はないはずです。
となると4の本体の故障がが一番疑わしい。もしスピーカーケーブルをすべて取り外し、電源ケーブルのみにしてアンプを起動した状態で、シャットダウンが再発するのであれば、もうアンプの故障が確定的ですから、実際に試してみることにしました。
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