ASUKA FIL-mini
オーディオ向けの電源ノイズフィルタでは、比較的マイナーといっていいかもしれませんが、ASUKA FIL-miniです。ラインナップの中では最下位グレードに当たる製品で、入門的な位置づけになっていますが、これ1つでかなりのノイズが除去できると持ち込まれたものです。
容量が小さいため接続できる機器の消費電力も限定され、無効電流が大きく定格出力の小さい蓄電池などでは、蓄電池側で安全回路が働いてしまうこともあるアクセサリなので、使い方には注意が必要です。
FIL-miniは接続できるのは、トータルの消費電力が300W以下のものまでで、無効電流が50Hzで1.5Aあるので、Power YIILE3に接続する機器+無効電流分を計算に入れて接続しなくてはいけません。
Dirty Electricity Filterを取り外した状態で、Marantz AV8805の電源インレットに接続して使ってみることにしました。接続するときは電源ケーブルを後にしないと火花が散るんですよね…。
Dirty Electricity Filterを接続していた時よりも、金属をたたいたときの音がよりセパレーションの高さが感じられ、重なって聞こえていた金属音が2種類に分離されて聞こえてきますし、さらに低音の締まりも出てきます。
ASUKA FIL-mini II
さらにプリアンプMarantz AV8805、グラフィックイコライザーKLARK TEKNIK DN370 ×2、ユニバーサルプレーヤーPioneer UDP-LX800の接続されている電源タップの根元にFIL-miniの1つ上位モデルASUKA FIL-mini IIを接続してみます。
こちらもトータルの消費電力が300W以下の機器しか接続できませんが、FIL-miniよりも無効電流の値が高く、50Hzで3.1Aありますので、供給量の小さい蓄電池やトランスは安全回路が働く可能性があり、場合によっては壊れるかもしれませんので注意が必要です。Nyans邸では2つ使うとニチコン ESS-P1S1が落ちるらしいんですが、Power YIILE3は出力が大きいので落ちませんね。
前述の曲冒頭で金属を叩いたときの音の余韻、倍音成分の広がりが輪をかけて重層的になり、S/N比が向上していることが分かりました。金属音もより複雑な音が聞こえるようになり、重心が下がったように感じる部分もありましたね。恐るべし。
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