フルHDプロジェクタ
当時フルHDプロジェクタの選択肢は、以下の3つの方式がありました。
- 透過型液晶プロジェクタ(EPSONなど)
- 反射型液晶プロジェクタ(D-ILA、SXRDなど)
- DLPプロジェクタ
鴻池賢三が解説! プロジェクター投影方式の種類と特徴 - Phile-web
鴻池賢三が解説! プロジェクター投影方式の種類と特徴
現在ではこれにレーザー方式が増えていますが、当時のプロジェクタは現在のプロジェクタに比べると性能が低く、光量の不足と動画応答性に課題があり、それぞれ弱点を抱えていました。
- 透過型液晶:コンパクトで安いが、開口率の低さによって光量がやや不足
- 反射型液晶:開口率の高さを生かした明るくコントラストに優れるが、大型高価。
- DLP方式:応答性とコントラストは高いが、カラーブレーキングに課題
いずれもそのデバイスの特徴が生み出すメリットとデメリットがあり、どれを買っても100%満足ということはない中での選択なります。ホームシアター用途では、透過型液晶は主にEPSON。
反射型液晶はSONYやJVC(Victor)。
DLPはテキサスインスツルメンツが供給していたと思います。
透過型液晶にしても、反射型液晶にしても、この頃の液晶プロジェクタは、残像低減機能が成熟しておらず、動画応答性が低く、高速で移動する映像では、もやっとした残像が残る映像になってしまうのが私には一番気になるポイントでした。
DLP方式は構造上映像を描画するミラーの応答性が速いこともあり、動画応答性が高さや発色の良さは、液晶プロジェクタにはないメリットでしたし、単板式のデメリットとなるカラーブレーキングを考慮しても、動画応答性を優先した結果DLPプロジェクタを採用することにしました。映画館などではDLPは主流で三板式が使われています。
しかし、いかんせんDLP方式のホームシアタープロジェクタは、今でこそBenQやAcerなどがありますが、当時選択肢が本当に少なくて、フルHDで短焦点モデルとなると、候補になるのはMarantz VP-13S1くらいでしたが、100万円を超える価格設定で手が出なかったため、少し時間稼ぎをする目的で2台目として、2007年4月に我が家に迎えたプロジェクタがMITSUBISHI LVP-HC3100でした。
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