地上波デジタル放送への過渡期に、デジタル化の波に押されて、フルHD対応プロジェクタを導入したいと思っていましたが、過渡期でまだ選択肢も多くなかったので、暫定として一度WXGA対応のHDプロジェクタMITSUBISHI LVP-HC3100を購入し、Panasonic DIGA DMR-BW200との組み合わせで、デジタル放送に対応しました。
DLP方式を選択
最初のPJ-112XGAも、2台目のLVP-HC3100もDLP方式のプロジェクタの使ってきましたが、当時の透過型液晶にしても、反射型液晶にしても、この頃の液晶プロジェクタは、残像低減機能が成熟しておらず、動画応答性が低いため高速で移動する映像では、もやっとした残像が残る映像になってしまうのが私には一番気になるポイントでした。
DLP方式は映画館などでは主流で三板式が使われていますが、構造上映像を描画するミラーの応答性が速いこともあり、動画応答性が高さや発色の良さは液晶プロジェクタにはないメリットでしたし、単板式のデメリットとなるカラーブレーキングを考慮しても、動画応答性を優先した結果、DLPプロジェクタを採用することにしました。
当時のDLP方式のフルHDプロジェクタというと、Optima、SHARP、Marantzの3社くらいしか選択肢がなくて、メーカーに対する信頼性、性能などはもちろんですが、できるだけ短い距離で大画面を投射できる機種として2008年6月にMarantz VP-15S1を選択しました。
仕様
仕様は以下のようなものでした。
表示デバイス | TI製DLPチップ0.95型/1,920×1,080ドット |
コントラスト | 10,000:1 |
パネルドライバー | TI製DDP3021×2 |
映像処理回路 | GENNUM製 10bitビデオプロセッサGF9531 |
輝度(ノーマル/エコ) | 1,000ルーメン/850ルーメン |
レンズ | コニカミノルタ製 光学1.45倍マニュアルズーム |
アイリス | デュアルアイリス(3ポジション) |
カラーホイールセグメント | 6セグメント |
カラーホイールスピード(NTSC/PAL) | ×5/×6(Fixed) |
接続端子 | HDMI 1.3(Deep Color)×2、コンポーネント×2、S映像×1、コンポジット×1、アナログRGB(D-Sub15ピン)、RS-232C端子、DCトリガー端子 |
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 405×481×158mm |
重量 | 13kg |
今のプロジェクタと比べると解像度もネイティブコントラストも低く、ランプも暗いですが当時としてはネイティブコントラスト1万対1は高いほうで、光漏れの少ないDLP方式ならではという感じでした。
カラーホイールを使っているので、カラーブレーキはどうしても発生してしまいますが、動画応答性はDLP方式が一番よかったと思います。
フルコンポーネントサイズくらいの結構大きいプロジェクタで、腕って肩より上に上げるのが難しいので、低い天井とはいえ13kgを一人で取り付けるのはかなり厳しかったというイメージが残っています。
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