カテゴリー8(Cat.8)のLANケーブルとは何だ?~規格と要件を調べてみた~



オーディオ用途として気になる点

先述の表の仕様を見る限り、いくつかオーディオ用途としては気になる点があります。

高周波とノイズ

表から最大周波数が2GHzに達していて、カテゴリー6Aなどと比べて、4倍もの周波数になっています。オーディオとしては高周波数になればなるほどノイズに対する対応が難しくなる傾向があるので、音がよくなるのかはどうか不安です。

シールドタイプのみ

カテゴリー8カテゴリー7同様ケーブルはシールドタイプのみの対応となっています。2GHzという周波数を扱い、遠くまで正確にかつ高速に伝送するには外部からのノイズ、内部からのノイズを抑える必要があるのは当然のことですが、家庭用のLANケーブルとして使うのに適しているとはいえません。

すでに先行してオーディオの世界にカテゴリー8相当のケーブルが販売されていますが、シールドタイプのケーブルは取り扱いが難しい部分があり、注意が必要です。

シールドタイプを使用する際の要件をよく理解して、ネットワーク全体をシールドで覆い、アースへシールドが吸収したノイズを流してあげる処置を行わなければ、下手に導入すると返ってノイズに悩まされる結果を招きかねないリスクがあります。この点はオーディオ用途としてカテゴリー8を採用すべきなのかは判断が難しいですね。

LANケーブルについて 前回の記事では、ネットワーク機器自身が発するノイズについて書きました。 しかし、ネットワークオーディオの実現に必要なのはネットワーク機器だけではありません。電波というノイズ源を遠ざけるとすれば、それら...

RJ-45コネクタ対応

今回カテゴリー8が正式にRJ-45コネクタに対応するというのはなかなかおもしろいですね。既存のルータやスイッチングハブなどへ利用が可能で汎用性が保たれている点は嬉しいですね。

テレガートナーのオーディオ用スイッチングハブとしてTelegärtner M12 SWITCH GOLDという機種が販売(定価:345,600円(税込))されています。

ネットワークオーディオ Wireworld イーサネットケーブル PSE STE CHE LAN カテゴリー8 Cat.8 Supra Cat 8 Network Patch Cable Tite-Shield Technology Composilex2 Telegartner M12 SWITCH GOLD 規格 仕様 概要 要件

画像はPhile-web”http://www.phileweb.com/”より引用

相当音がいいというので、ぜひ聞いてみたいとは思っていますが、試聴する機会には恵まれていません。M12 GOLD SWITCHはコネクタの規格がRJ-45ではなく、工業用のM12という規格なので、ケーブルは専用のケーブルしか使えないという、汎用性が低さが難点です。

しかしカテゴリー8はこの汎用性の面では問題にならない点は歓迎すべき点ですね。

フラットは規格外ではないだろうか?

WireWorldから発売されている3種のケーブルはいずれもフラット形のケーブルになっています。カテゴリー8の詳しい仕様は私にも分かりませんが、フラット型のケーブルはツイストペア構造がとりにくいので、一般的にはノイズに弱い構造です。

ネットワークオーディオ Wireworld イーサネットケーブル PSE STE CHE LAN カテゴリー8 Cat.8 Supra Cat 8 Network Patch Cable Tite-Shield Technology Composilex2 Telegartner M12 SWITCH GOLD 規格 仕様 概要 要件

WireWorldとしては「Tite-Shield Technology」や「Composilex2」という構造で、性能的には満たしていると考えているのでしょうが、性能的にはカテゴリー8の要件を満たしていても、規格上は構造に合致していないのではないかと推測されます。この点は少し気になる点ですね。

そういう意味で構造的にはSUPRAの方が安定した構造のように見受けられますね。

選択はよく理解した上で

上記のような懸念もあるので、いたずらに導入することはおススメできません。

カテゴリー8に準じたLANケーブル自体のノイズ耐性は、カテゴリー6に比べてもかなり高そうなので、うまく使えれば相当な効果をもたらすかもしれませんが、使い方を誤れば音には悪影響を及ぼすでしょう。

高いケーブルなので購入した方は効果があると信じたいところでしょうが、使ってみて音が悪くなったと思ったら自分の耳を信じて使用を中断するのがいいでしょう。シールドタイプを使うときの要件を理解して工夫してお使いください。

ダメ元で貸し出しを申し込んでみようかな…?

Her-
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コメント

  1. すみません、巧く投稿できなかった様ですので、再投稿します。
    (先の投稿が届いていれば、二重投稿をお詫びします)

    コメントします。

    1.表に於いて、Cat.6 の最大データー速度が 1Gbps とされていますが、
      それは、かなり昔の話で、2016年9月に IEEE Std 802.3bz-2016 が
      制定されていますので、執筆された時点では 5Gbps では無いでしょうか?
      http://standards.ieee.org/

     (Cat.5e が、2.5Gbps 迄なのか、5Gbps にも対応しているのかは、未だ勉強不足で、理解できていませんが…)

    2.
    > 市販されているLANケーブルに「カテゴリー7」や「Cat.7」と記載されているものがありますが、上記の表にあるとおりLANケーブルとしては、規格上カテゴリー7はRJ-45コネクタには対応していないので、伝送帯域としては上記の600MHzに対応してはいますが、正確にはカテゴリー7対応と書くのは「誤り」です。

     市販で「カテゴリー7」や「Cat.7」と記載されているLANケーブルは、RJ-45 コネクタと、寸法互換の GG45 コネクタを使用していると思われます。
    (画像を見る限り、シールドされているので、RJ-45 では無いと思います。)
    使用しているのが GG45 であるなら、カテゴリー7対応と書くのは「正しい」のでは?

     規格上カテゴリー7 のコネクターは、(少なくとも)3種類制定されていて、欧州では TERA コネクタが主流で、それは RJ-45 コネクタとは異なる形状です。
    ですが、GG45 コネクタ も カテゴリー7 として制定されており、こちらは、RJ-45 コネクタと寸法互換です。

    • Hermitage Hermitage より:

      孔あき風呂敷さん、コメントありがとうございます。
      二重投稿にはなっておりませんのでご安心ください。

      1についてですが、表の内容は記載している引用元の情報をそのまま記載しております。
      おっしゃるとおり、Cat5eケーブルで最大2.5Gb/s、Cat6ケーブルで最大5Gb/sまで対応出来るようになっていますね。

      2についてですが、ご指摘の画像と言うのはどれを指していらっしゃるのかがわかりません。
      コネクタについて正確にGG45と明記されていないので断言が出来ませんが、GG45コネクタ搭載のものであればご指摘どおりカテゴリー7対応と書くのは「正しい」と思います。

      有益な情報をありがとうございます。記事にもいただいた情報を踏まえて追記しておきます。

  2. 説明不足ですみません。

    先のコメント2の「画像」とは、”「カテゴリー7」や「Cat.7」と記載されている市販されているLANケーブル” のメーカーwebサイトの画像です。

    エレコムとか、サンワサプライとか、バッファローとかのサイトで見る限り、コネクターは全て金属で覆われていますので、RJ-45 ではありません。
    恐らく、 GG45 と思われます。

    • Hermitage Hermitage より:

      孔あき風呂敷さん、再コメントありがとうございます。
      メーカーでも明記をしていないので、推測しか出来ませんが確かに金属に覆われていますね。
      私も最近は直接機器などを触る機会がほとんどなくなってしまい、
      最新情報を追いかけきれておりませんので、
      私の記載にミスなどがありましたら、またご指摘いただけると嬉しいです。