歪み率(%THD)~黒相の2つの比較~
次に全高調波歪率(%THD)の数値の比較となります。電圧と同じくEO-01のコンセント(紫色)とオーディオルームの従来の壁コンセント(オレンジ)を日曜日から土曜日の間1時間ごとにデータを取得して、1週間単位で計測した結果を並べたものです。
夜間帯には歪み率が高く、日中帯になると歪み率が低くなる一定のサイクルがある点は同じですが、割とハッキリとした差異が見えますね。
歪み率の1週間の平均を算出してみると以下の通りです。
- EO-01のコンセント(紫色):平均1.65%THD
- オーディオルームの従来の壁コンセント(オレンジ):平均1.91%THD
これだけハッキリ差があるのも今までにはなかったことですが、平均で0.26%THDという差はもちろん、オーディオルームの普通のコンセントの方が歪み率が平均で約15.8%高く、これくらい数値の差を見せつけられるとオーディオ専用電源工事の成果としてインパクトがありますよね。
特長的なのは
黒相に関しては電圧は全体的に低く、時折100V前後まで電圧が落ちることがある傾向があり、新設したコンセントの方は歪み率が明らかに低いという特徴があります。
電圧の変動については以前の比較の時にも書きましたが、使用時には多少電圧が下がるということはあるかもしれないものの、EO-01で大きな電力を消費するものを使っていなくても落ち込むことがあるので、やはり近隣の家や街灯のようなものの影響を受けている可能性は高そうです。
歪み率がEO-01の方が明らかに低いというのは喜ばしいことですが、赤相で比較した内容を見ても新設したコンセントすべてが低いというわけでもありませんし、電源工事をしたからと最初から歪んでいる波形がきれいな形に改善されるわけではないので、こちらは外部要因の影響が大きそうですが、コンセントによって歪み率が違うのはなぜなのかは今のところ分かっていません。
次回はノイズの計測結果と合わせてまとめてみます。
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