ノイズ恐怖症という名のオーディオノイローゼ

ノイズがなければ幸せか?

オーディオ(やホームシアター)にとって、ノイズは少ない方が良いとオーディオを趣味とする人の多くは考えていると思いますし、私自身もそう考えています。特に電源は全ての機器に影響を与えるので、ゼロに近いほうが好ましいですが、ノイズのまったくない電源なんて眉唾物ですし、ノイズさえ取り除ければオーディオ機器からいい音が出てくるというものでもありません。

ホームシアター ネットワークオーディオ ノイズ 計測 Greenwave Broadband EMI Meter HARMONIX AC-ENACOM AudioPrism Quiet Line MK3 PS Audio Power Plant Premier NOISE HAVESTER フェライトコア

電源のクオリティ向上を謳う機器のメーカーは、その機器やアクセサリを使ったら、どのくらいノイズが取り除けるのか、条件提示と計測結果を公表すべき立場にあるとは思いますが、実際に公開したとしても、それが本当に役に立つのかは疑問です。



スペックが性能の全てではない

1つはデータ上スペックが優秀でも、オーディオ機器として優秀とは限らないということが懸念されます。

どんなにスペックのいい車でも、その車が乗りやすいのか、乗っていて気持ちが良いのかとはまったく別問題です。F1マシンなんてスペックは良くても我々一般人が乗ったら、アクセル開けた瞬間にどこに飛んでいくかわかりません。「ノイズが少ない=音が良い」とは言い切れないのです。

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もう1つは、示されたデータがメーカーに都合の良いデータを並べただけの恣意的なものである可能性です。

ドイツ車メーカーの排ガス不正のように、特定の条件だけいい結果を出させるということも可能です。第3者のチェックがなければ、国内車メーカーのような燃費データの書き換え事件のように、いくらでも都合の良いデータに改ざんができてしまいますし、こうなると都合の悪い部分は隠されてしまうので、表面上良さそうに見える分、余計に性質が悪いですよね。

結局、メーカー独自に計測して公表されるデータには客観性があるようで、メーカーや技術者の主観が入ったものなので、あくまで参考値にしかならず、最終的には消費者自身が自分の感覚で良し悪しを判断するしかありません。

ノイズを気にしすぎるのはノイローゼと同じ

こうしたメーカー側の自助努力による、客観的データの開示という最低限の責任はあるとしても、個人のレベルでは、心地よく音楽を聴くことができるなら、むしろノイズの値なんて計測する必要もありませんし、知らない方が幸せなこともあります。

あまり気にしすぎると潔癖症のように汚れているという強迫観念を治めるために、さらに汚れを落とそうとするような脅迫行為を繰り返すノイローゼのような状態になってしまいかねません。

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やれこの機器はノイズを発しているからダメだ、と自分自身の選択肢を狭めたり、このアクセサリを使えばノイズが取り除ける、と音の良し悪しよりノイズを除去することが優先事項となってしまいかねません。

確かにノイズだらけのギスギスした音なんて聞きたくはありませんが、音楽を聴いていてノイズや歪みなどの粗探しを始めるようになってしまっては元も子もありませんよね。



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コメント

  1. やまだ より:

    なかなか攻めた内容ですね(意味深)w

    • Hermitage Hermitage より:

      やまださん、コメントありがとうございます。
      メーカーの謳い文句や示すデータが100%正しいとは限りません。
      計測器が示すのはあくまで現象の1つであり、イコール音の良し悪しを判断するものではありません。
      そして人間の耳は正確とは言えません。
      メーカーは裏づけを示し責任を果たし、データ計測で方向性を確認しつつ、最終的には自分の耳で好みに近づける。
      それぞれが絶対ではなくお互いが補完をしあうもので計測も聴感も大切です。

      • やまだ より:

        脳内のノイズを除去した方が良いと思われるあの御方が発狂しそうですね・・・

        • Hermitage Hermitage より:

          発狂するとしたら、自意識過剰の被害妄想豊かな方なんでしょうね。

  2. Ni より:

    Hermitageさん、
    電源って環境や繋ぐ機器によっても最適なものが違うと思います。
    アイソレーショントランスやクリーン電源は出力が制限されるで少なからず音が痩せると思います。またトランス自体の振動やクリーン電源の交流、直流また交流の波形生成時にその素子でノイズが出るのは仕方ないと思います。
    また音が変わらないと言われたノイズフィルターも私の環境では変わったので使っておりません。
    大電流が必要なパワーアンプやプリメインアンプは壁コンセント直結が良いと思います。
    あと電源環境が元々良いHermitage邸ほどトランスやクリーン電源よりも
    良質な電源タップや電源ケーブルが効果が大きいかと思います。
    綺麗にしすぎて音が痩せたり変わってしまっても本末転倒だと思うので、
    ウチはある程度対策したらそれで十分だという考えです。

    • Hermitage Hermitage より:

      Niさん、コメントありがとうございます。
      個人的にはあまりノイズフィルタは使いたくないんですが、視覚化されてしまうと取り除きたくなりますね。
      我が家の電源環境は一般家庭の環境としては悪くなさそうに見えますが、実際計測してみないとなんとも言えません。
      いくら対策してもノイズはゼロにはならないでしょうから、御金持ちの方以外は費用に見合った効果が出るものをお使いになられるのが良いと思います。
      微小なノイズを追う時間を音楽を聞く時間に使った方が幸せでしょう。

  3. 青フォレ より:

    個人的に計測器の購入は良いと思いますよ。
    目安になりますしね。
    また、録音ができるイベントに出席して実際の音と録音した音を聴き較べて見るのも良いかも知れませんね。
    大体、感覚が掴めると思いますよ。

    まあ、電源工事やっちゃいます?
    それなりに、改善はしますよ。
    但し、絶対ではないですよ。
    (柱上トランスは別格ですよ)

    PS.12Vのバッテリードライブでカーオーディオの機材を使っている方のも聴きました。
    やはりこれも絶対ではありません。
    ヘッドユニットとアンプからノイズが出てるようです。
    ヘッドユニットにフィルターをアンプにはコンデンサを咬ましたら明らかに改善しましたから。

    • Hermitage Hermitage より:

      青フォレさん、コメントありがとうございます。
      自分で生音を聞いて録音した音と聞き比べるのもいいですね。
      電源工事はいずれやりたい課題のひとつではあり、また記事にしようかとは思っています。
      幹線分岐による分電盤の増設、オーディオ向けの分電盤、柱上トランスいろいろありますが、どこまで踏み込むべきかは迷っています。
      ノイズノイズと騒いで頭の中をノイズだらけにはしたくないんですが、電源事情を観測するツールは持っておいたほうがいいのかなと思って、PPPやHarversterを買ったもののやや物足りませんね。