Shielded Twisted Pair
2016年ころからネットワークエンジニアだった経験を生かして、光メディアコンバータを使ってネットワークオーディオ環境を構築してきましたが、この1年くらいでネットワークオーディオ向けにネットワークを構築する際に、光メディアコンバータを使ってLAN環境の電気的ノイズをアイソレートしようという取り組みが広がってきていて、ユーザーの日記などにも頻繁に出てくるようになりました。本ブログの読者からも過去に実際に体験した方の声も届いています。
光メディアコンバータに加え、光ファイバー接続に対応したLUMIN X1というネットワークオーディオプレーヤーを使用している私にとっては、自分の書いてきた記事が少しは皆さんのお役に立っているのかなと思うと嬉しく思います。
光メディアコンバータは万能ではない
光メディアコンバータの効用というのは、基本的にはネットワークオーディオ環境と家庭内LANなどの環境を電気的にアイソレートすることが目的なのですが、光メディアコンバータの質によっては、返ってノイズの影響を受けることもあります。メリットばかりではないのです。
光メディアコンバータの多くは、業務用機器であることからVCCI Class A相当で、家庭内に必要とされるVCCI Class Bほど周囲の機器へのノイズの影響が小さくなるように設計されていはいません。またACアダプタを採用していることも多いため、スイッチングノイズを嫌う環境には適していません。
仮に電源供給にアナログ電源やバッテリを使っても、高速動作するネットワーク機器は高周波ノイズを出すものですから、ノイズが皆無というわけではなく、他のネットワーク上の機器と接続する際のノイズと、光メディアコンバータによるノイズのどちらがマシかというトレードオフでしかないので万能ではありません。あくまでどのノイズを低減したいのかの選択肢が増えたにすぎません。
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