メーカーの統一性を持たせる意味
私はACOUSTIC REVIVEの全製品が私の環境に合うとは考えていません。PC-TripleCの色ににシステム全体を染めてしまうのも危険だと思っています。
完全に1つのメーカー、1つの色に染めてしまうのは、システムを構築する上で何も考えなくていいので楽ですが、調整の幅が狭くなります。かといっていろいろなメーカーの思想の違うアクセサリを雑多に混在させても今度は変化の仕方が予想がつかなくなって、音を作りづらくなります。
いろいろなアイテムに手を出した過去の経験で、多種多様なアイテムが混在しているところにアイテムを追加すると、予期せぬ望まない変化が起こることがよくありました。いろいろなアイテムの相互作用で起こるので、その望まない変化の要因を特定するのが難しくなり、あれこれ繰り返している間に元に戻すこともできなくなってしまったのです。
この時どうしようもなくなった私は、一度余計なアクセサリを外してシンプルな構成に戻す「リセット」をしてから再調整することを決断しましたが、その際に考えたのが、個性の強い、主張の強いアイテムは枝葉に使い、幹や核となる機器には中庸な、コンサバティブなアクセサリを採用することにして、調整しやすくしようと、当時愛用していたAudioQuestのアクセサリ類を幹の部分に集めるようになったわけです。
それがAudioQuestのケーブルを好んで使う理由であり、単線を好んで選ぶことであったり、特定のメーカーである程度統一性を持たせるということにつながっています。そこに今回PC-TripleCという新素材とACOUSTIC REVIVEのケーブルコンセプトを追加することにしたのです。
ある程度の統一性をもたせ、かつバランスを取るのが大切です。
コンセプトをしっかりもつこと
今回のACOUSTIC REVIVEのアイテム群の大量採用は、音質面において「幹」となるAudioQuestのアクセサリの周辺、つまり「枝」になる部分に使ったわけですが、思いの外、「幹」に対する相性が良い印象だったので、これまで「幹」の中庸な色に、いろいろな色のついた枝だったものを剪定して、ACOUSTIC REVIVEのアクセサリでバランスの取れた枝ぶりへと揃えたようなイメージになります。
全体的な調整はもう少し必要ですが、現在の音の方向性には満足しているので、現時点では幹や枝をいじる必要は感じていません。調整については「葉」の部分で調整していけばいいかなと思っていて、どうしても調整できなければ「枝」の部分で多少の変更が発生するかもしれません…。
「葉」には多少個性の強いアイテム、例えばD-RENのようなアイテムなどで調整していくこともできますし、万が一望まない結果になったとしても、その部分を取り外せば、システム全体に影響が及ぶことはないでしょう。
幹を中庸に、枝で全体のバランスを整え、葉で色付けをする。
この3つのグラデーションイメージを持つことで、自分が変更したいのは「全体」なのか「個」なのか、それを変更するためにはどの部分を変更すればいいのか、を判断しやすくなります。自分の中の基準、作りたい音や絵のコンセプトを明確にすることが、音造り、絵造りにはとても大切なことだと思っています。
御礼
PC-TripleCのケーブル類は、私が試聴した限り、強い色(癖といってもいいですが)を持っていません。強い色がない分、機器の持つ個性を素直でスムーズに引き出してくれるケーブルです。特にハイエンドモデルは、ニュアンスや情緒、エネルギー感などがあり、普及モデルとは一線を画します。
強い色を持たないアクセサリは時として、味の薄い料理のように物足りなくなることもあり、自分好みにするには、最小限の調味料で味付けが必要になるかもしれませんが、薄味によって素材本来のうま味をしっかりと引き出してくれるものだと思います。
これだけ単一メーカーのものを一気に投入すれば、傍から見れば異常な行為に見えるかもしれません。確かに金額的に頭おかしいと思うでしょう。私も思います。
しかし実際に聞きもせず、試すこともせず、私の書いていることも読まずに、たくましい妄想力のみで「○○厨」などと揶揄する残念な方々もいらっしゃいますが、残念ながら妄想のみで語られることに一片の価値もありません。
つまらない妄想と書き込みをしている暇があるなら、もっと自分のために時間を使えばよろしいのに…とも思いますが、勝手に騒いで私のブログを広めてくれてるので、私の手助けになっているとは全く思っていないのでしょうね。ありがたいことです。
普及モデルもさることながら、ハイエンドクラスの持つニュアンスは想像では語ることが出来ませんから、どうぞ無料貸し出しサービスをお使いになってみてください。その上でのご意見なら伺いましょう。
PC-TripleCという私のシステムと相性の良いケーブル類を大量に貸し出していただいたACOUSTIC REVIVE様、そして気長にこの試聴マラソンの一連の記事を読んでいただいた方々には深く感謝申し上げます。
ブログをやり始めていなければこういう体験は出来なかったと思いますし、ブログを書き続けてきて良かったと思いながら試聴した数ヶ月でした。少々疲れましたけどね。さてラックレイアウトにも課題が出来たし、いろいろケーブルが導入されたので、周辺を少し整理することにしましょう。
Her-
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