9年ぶりの主要電源ケーブルの刷新プラン
現在使用中の電源ケーブルを交換可能なものは全て単線化したいと常々思ってきましたが、最近レイアウト変更をしたことで電源ケーブルの配線を見直すことになり、現在残っている「より線」電源ケーブル4本を交換するために、Acoustic Revive POWER REFERENCE-TripleCを用意することにしました。
当初、切り売りのAcoustic Revive EE/F-2.6TripleCにしようかと思いましたが、10年近く固定してきた主要機器の電源ケーブルをPOWER REFERENCE-TripleCなら土台となるケーブルとして入れ替えることが可能かもしれないと思い、まとめてテストすることにしたのです。
長年AudioQuest NRG-5を愛用してきた理由
ケーブルのもっているポテンシャルという意味では、POWER REFERENCE-TripleCに限らず、最近のケーブルはAudioQuest NRG-5より高性能です。それでも長年NRG-5を愛用してきたのには一応理由があります。
1つは、AV環境のため、機器が密集していることによるノイズ対策として、単線を使用することを前提にしていること。
もう1つは、以前記事に書いたこともあると思いますが、「幹は中庸に、枝でバランスを取り、葉で味付けをする」という自分の経験上から出来上がった音作りのコンセプトがあるからです。
- 幹は、スピーカーやアンプ、およびそれらを相互に接続するケーブル類
- 枝は、プレーヤー、および幹となる機器とを接続するケーブル類
- 葉は、プレーヤーに使うアクセサリ
大体このエリアに分類して、「幹は中庸に、枝でバランスを取り、葉で味付けをする」というそれぞれの領域にコンセプトを持たせることで、音作りをシンプルにすることを心掛けています。詳しい内容は書くと長くなるので以前書いた記事をご覧ください。
音以上のもの
PC-TripleCという素材でできたケーブルは、レスポンスの良さ、レンジの広さなど、ケーブルの持つ導通性能の良さがそのまま音に現れたような、ストレスレスですっきりとした音調になります。以前記事を書いたときにはこのPC-TripleCの色に統一することは、ある意味危険なことだと感じていました。
しかし、そのPC-TripleCを使い、シールドを徹底したPOWER REFERENCE-TripleCというケーブルは、低音が高音がという音という言葉では表現できない、空気感や気配のようなものまで浮き彫りにしてくれるケーブルです。
バランスがフラットすぎて、低音の広がりに不満を感じる場合もありますが、土台となる幹に使うケーブルには主張はいらず、物足りないくらいの方が望ましい。とにかく素直に機器の持っているポテンシャルを引き出してくれれば良いわけです。
そして、このPOWER REFERENCE-TripleCというケーブルをすでに2本使用していて、使い込んでいく中でNRG-5の中庸さが、悪く言えば枝葉のケーブルに負けて、ボトルネックになっているのではないかと感じるようになりました。
コメント