オープニングの映像から見ていきますが、映像については、赤が従来よりも鮮やかに感じられ、逆光時の影の描写について階調性が高いため陰影の彫りが深く、地平線に浮かぶ山々と手前に広がる台地の遠近感、森の木々の葉の一枚一枚が見えるような解像感の向上、そして激しい動きについてくるピントのあった映像に、何度も見ている映像ですが魅入ってしまいます。
音声については、聴いた瞬間にわかるのは空間の広さですね。マルチチャンネルを生かして上方と後方まで音場が一回り大きく展開します。ノイズが減ったためか、音の分離感が高く、大きな滝から流れる怒涛のような迫力と、そこから飛び散る水しぶき、落ちた水が河となって流れていく水のせせらぎなど、さまざまな水の音がそれぞれ聞こえてきます。
ゲームをプレイしてみても、これまで聞こえてこなかった遠くの波のさざめきや、海鳥のさえずり、風のそよぐ音などが良く聞こえてきて、海にいるような気分にさせてくれます。
DMP-UB900で試聴
最後にDMP-UB900で試聴をしてみます。
試聴ソフト
4Kにアップコンバートしたスターウォーズエピソード3の冒頭、宇宙船等のシーンなどを見てみます。
映像については、2K/SDRからのアップコンバートにもかかわらず、全体的に明るいというのもありますが、人の肌の色に赤みが差し血色がよく見えます。また瞳の星の輝きはもちろん、ブロンドの髪の毛に反射した光までつややかに感じられ、4K/HDR映像を見ているようにしか思えません。
それくらい解像度が高いので、飛行機が高速にパンするシーンでも解像度が維持されて、目には糸をひかずに一枚の絵として認識できる動画解像度の高さがありますし、服の質感が非常に滑らかに感じられます。
音声については、空間の広さはもちろんですが、迫力と繊細さが両立している音で、飛行機の飛ぶエンジン音に厚み、迫力があり、唸るようでありつつ、金属が衝突する音やマシンが動くときの金属のきしみ音にリアリティが感じられます。人が歩く足音なども靴の裏が徐々に床に触れていく様子まで聞こえてくるような繊細さが感じられます。
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