この価格で当時Blu-rayプレーヤーとしても優秀な画質を誇り、ファームウェアのアップデートによって、次々と機能を増やし、画質や音質を向上させていったその拡張性は見事でした。DVDのアップコンバート機能や、DLNAのようなネットワーク経由での再生、現在Androidテレビが行っているストリーミング再生もPlaystation3が普及の先駆けでした。
本体だけではなくサーバーアプリが重要
このPlaystation3はゲーム機というよりは、DVDはもちろんCDやSACD、DLNAにも対応した先進的なマルチメディアプレーヤーでしたが、このPlaystation3がAveL LinkPlayerに取って代わったのは、それに対応した優秀なサーバーアプリケーションが出てきたからでした。
前述したとおり、データベースを構築するDLNAサーバーアプリケーションは、いまいち使い勝手も悪く、サクサクと動作するという感じではありませんでしたが、PS3 Media Serverというフリーソフトが出現したことで使い勝手が大きく変わりました。
Windows/MacOS/Linuxなどに対応し、日本語に対応した扱いやすいGUI。
多数のコンテナに対応し、DVD ISOなどのイメージファイルの読み込みや、ZIPやRARといった圧縮フォルダも直に読み込みが可能。
ディレクトリ構成が変わった場合即リフレッシュされるので、DLANサーバーのディレクトリ再構築を待たなくて済む。(個人的にはこれが重要でした。)
MEncoderエンジンを使用しており細かいオプション設定が出来るのも特徴で、以下のようなフォーマットに対応しています。
- 動画:AVI DIVX MP4 M4V TS M2TS MPEG MKV WMV(VC-1) FLV ASF RM MOV DVDイメージ(ISO) VIDEO_TS
- 音楽:MP3 WMA OGG FLAC MPC APE AC3 PCM Lossless 5.1 PCM
- 画像:JPG PNG GIF TIFF RAW ZIP RAR
ソフトウェアによるトランスコードにも対応していて、必要に応じて設定を変更することで負荷の高いトランスコードをやめることも出来るので、とにかく自分好みに仕様を変更できるのがすばらしい。
そしてPlaystation3に限らず、DLNAに対応した機器なら大概動作するので、今のAndroidテレビのようにしてネットワーク経由で動画を再生できるテレビもありましたし、その後のネットワークオーディオにも使えるものでした。
11年で幕引き
2012年5月にゲームをしていたら突然電源が落ち、初代Playstation3(20GB版) CECHB00がYLOD(Yellow Ling Of Death)といわれる症状で失いました。その後Playstation3(160GB)(CECH-3000A)を購入して今はほとんど起動していませんが、今はもう製造を終了してしまい、Playstation3の歴史はCECH-4300Cの型番を最後に11年で幕を閉じました。
後継機となったPlaystation4は、Playstation3のような機能は持たない、ゲーム専用機のイメージが強いので、とても残念でしたが、現在のAndroidテレビのようなコンセプトが、2006年には実現してたことに今振り返ってみて驚きますね。
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