4色に対する違和感
SHARPのクアトロンという液晶パネルがありますが、通常のディスプレイに採用されているRGB(Red/Green/Blue)に加え、Y(イエロー)のサブピクセルが加わることで発色の良い独特の色表現になっています。
GとB、Yが独立して存在することで、色の要素として青色と黄色の成分が多すぎて、相対的にRの赤色が弱くなってしまいます。私の眼にはあのパネルは黄色が支配的に映りとても違和感を感じてしまうので、SONY BRAIVIA KJ-75X9400Cの選定時の記事にも書いていますが、常に選択肢から最初に外れてしまいました。
話を有機ELテレビに戻しますが、LGの有機ELパネルはRGBWです。RGBYほどではありませんが、何とも表現の難しい違和感を感じるんです。
多分わかってくれる人は少数派だと思いますが、私の眼にはLG<<SONY≦TOSHIBA≦Panasonicの順に違和感がなくなっていきますが、PanasonicのEZ1000/EZ950シリーズであっても妙に青白く感じるときがあります。
白色LED自体が青色LED光源に蛍光体を組み合わせたものだと言う話を、後から聞いてとても納得したんですが、白色LEDの中にある青い光成分が過剰だと私の眼は感じているので、色の調整をして青みを下げると輝度が落ち、さらに有機ELテレビは劣勢になります。
この白色LEDの光を強く押し出しているLGのテレビは私には違和感が強く残ります。LGがそのことをわかっていないとは思えませんし、液晶に輝度で負けないことをアピールするために白を強くしていると思うので、これから少しずつ改善してくれることでしょう。
JOLEDの有機ELディスプレイ
JOLEDは、RGB印刷方式による有機ELパネルを販売しています。
まだ私も実物を見たことがありませんが、写真から伝わってくる色を見る限り、まだ輝度や色のバランスは改善の余地があるかもしれませんが、RGBYやRGBWのパネルのような違和感を私の目は感じていないのでとても好印象を持っています。
とても高価ですし、大型化が出来ないのは歩留まりに課題を抱えているんだと推測しますが、いずれテレビとして普及してくれるところまでコストが下がると嬉しいですね。
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