アナログ出力の是非
UDP-LX800はアナログ出力として、RCA端子(2ch)とXLR端子(2ch)を搭載しています。
UDP-205がマルチチャンネルアナログ出力を搭載しているのに対して、対照的にマルチチャンネルアナログ出力はありませんので、旧世代のAVアンプを使っているユーザーは製品のターゲットから外れています。
音質は前述のとおり文句はないのですが、ユニバーサルプレーヤーで、2chのみ搭載というのは意見が分かれるところでしょう。
個人的には非常に中途半端な判断だと思いますが、私自身はイマーシブオーディオ対応を前提としていてアナログ出力で接続する予定はないので、むしろアナログ部分を完全に切り捨てて搭載しない潔さがあってもよかったかもしれないとすら思います。
10年前にあったBlu-rayトランスポート
昔、Blu-rayトランスポートとして、2008年1月発売されたDENON DVD-2500BTという機種があり、私も購入したことがありますが、オーディオ機器において音質を追求していくと、究極の形不必要な機能は切り落とし、単機能化したトランスポートが究極形となります。
UDP-205のように旧世代まで取り込むマルチチャンネルに対応したオールレンジとするか、デジタル接続に特化したトランスポートにして突き抜けたプレーヤーとして突き抜けた究極系のプレーヤーとするか、2chというのはコンセプトとしては少しボケているように思います。
このままの中途半端な仕様なら私も購入意欲は刺激されなかったかもしれませんが、商品の詳細を見たときにうれしい驚きがありました。
トランスポートモード
その究極形に準ずる機能として、トランスポートモードが用意されています。トランスポートモード動作時には、アナログの電源部分への電力供給をカットして、アナログ部分を完全に停止させることで、デジタル接続時のノイズ低減を図る機能です。
HDMI接続しかしない私のようなユーザーとすれば、スイッチ一つで究極系に近いトランスポートに姿を変えるUDP-LX800は理想形に近いプレーヤーと言えるでしょう。
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