Leonard Cohen – Alexandra Leaving(CD音源)
Leonard Cohenの声の重心の低い音はよく出ていましたが、解像度は高いものの少し締まりすぎかなという印象です。CD音源は800D3シリーズやUDP-205の影響もあるでしょうが、シンバルの音はシャカシャカしていましたし、少しきつかった印象がぬぐえません。
AV8805のS/N比の高さ、音場の広さなどは非常に高いので、セッティング次第でよくなると思います。専用のCDプレーヤーなどを使ったらもっとぐっといい音になったかもしれません。デモなのでそこまで求めるのは酷ですが、もう少し柔らかい音にセッティングしたいところですね。
バーレスク(Blu-ray):最後のシーン
「Christina Aguilera – Show me how you Burlesque」を歌ってエンディングロールに入るシーンでしたが、アギレラの声の迫力は申し分ないんですが、歌声や音楽という意味では当日のセッティングは少し硬くて痛い感じがありました。
私自身が少し硬い音に対して、敏感なところがありますが、先のCD音源と同じく高音がシャカシャカした感じがあって、最後だったこともあって少し疲れましたね。
では全体の感想を最後に。
総括
B&Wの最新ラインナップを主体とした豪華なスピーカー群に、POA-A1HDというモンスターパワーアンプを2台使って駆動するというシステムにAV8802Aでは、やや力負けしている印象はぬぐえませんでしたが、AV8805に交換したときの低音の威力と、音場を2周りくらい広げたS/N比の高さは、誰が聞いてもわかるくらいの大きな違いがあり、少し音が硬い印象はあったものの、AV8805の信号出力の純度の高さを実感できるデモでした。途中で基本設計者の高仲さんがいらしていて、ご説明いただく幸運にも恵まれました。
例えば大太鼓の音はS/N比や解像度の低いシステムで聞くと、基音と響きが混ざってしまってボワッとした音になってしまいますが、基音とドン!とした腹に響く音と、その後に響く余韻の広がりが見事で、フルディスクリート化した成果でしょうか、とても音の立ち上がりと引きがよく、高いレスポンスを実現しているように感じられます。
AV8802Aの不満が解消された印象
私は現在のAV8802Aを使う前には、DENON AVP-A1HD/POA-A1HDというDENONのフラグシップセパレートAVアンプを使っていて、AVP-A1HDの故障に伴い、AV8802Aに頭だけ交換したというシステムなので、今回の構成は私の環境と近く、フロントとサラウンドも同じようにブリッジで稼動していますし、とても比較がしやすい参考になるシステムでした。
AVP-A1HDからAV8802Aに交換したとき、非常にS/N比や解像度の高い、広い音場の音にはなったものの、音に厚みや重厚感が無くなって、「やっぱり物量の違いってこういうところに出るんだな」と残念に思ったことをよく覚えています。
しかし今回のAV8802AとAV8805の比較をすると、あの時感じた薄っぺらい印象が無く、解像度の高さと低音の重厚感が共存した音で、自分好みに調整したらかなり今のシステムがグレードアップするだろうなという印象を持ちます。
Auro3Dなどにはファームウェアの無償アップデートで対応するそうですが、今後のHDMI2.1への対応は基板交換によるアップグレードになるそうです。10万円単位の出費となることを考えると、AV8805Aになってから購入するか非常に選択に迷うところですね。
グラグラ揺れる
この価格帯のAVプリアンプは選択肢が少ないですが、AV8802Aからは大きく音質は向上していますので、予算が許すならマジで欲しいというのが率直な私の感想でした。
AV8802Aの下取り価格や、AV8805の価格を見積もりしてみましたが、年度末のバーゲンより下取り価格が上がるそうで、非常に魅力的な価格でした。実質30万円以下で買い替えできると聞くと、グラグラと心が揺れています。(あ゛ー、欲しい…。)
すでに予約が埋まってきているらしいので、もし購入したとしても早くても導入はGWくらいになるかもしれませんね。評論家の方とかは即導入できるんだろうな、うらやましい。
Her-
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