感じたことのない静寂感
光メディアコンバータで上流からのノイズは遮断したネットワークオーディオ専用のネットワークですから、一般的な家庭内LANよりノイズはかなり少ないと思いますが、X1で再生した瞬間から、ホワイトノイズなど微塵も感じない波風の一切ない湖の水面のような漆黒を思わせるような静けさから、音が出た瞬間に透明度の高い空気感と、どこまでも広がっていきそうな空間の広さを感じさせてくれる静寂があります。
目を瞑りその静けさの中から飛び出してくると音に耳を傾けると、バイオリンやピアノの音は基音の実在感と、ふくよかに広がる倍音、高く広く放射状に飛んでいく余韻は、どこまで広がっていくのだろうと、物思いにふけるように遠くを眺め、試聴を忘れてうっとりと聞き入っている自分がいたくらいでした。
ネットワークオーディオの音というのは、プレーヤーの価格がどんなに上がっても、LAN環境次第で引き出せるポテンシャルは大きく変わってしまいます。LAN環境が悪ければ、このX1も本領を発揮することができず、他の高級プレーヤーとの差別化はできないかもしれません。
イベントなどへ試聴へ行っても今回のような体験ができたかわかりませんが、自宅試聴できたことでこのプレーヤーのポテンシャルの高さを垣間見ることができましたし、自分自身の中のリファレンスを得ることができました。しかしこれでもまだポテンシャルの一部でしかないのでしょうね。
一言で言えば「欲しい…」
200万円という価格を考えると導入は現実的ではありません。普段使ってきたMarantz NA-11S1も2013年発売当初に購入し、すでに5年以上経過していますから、スペック的にも時代遅れになりつつありますので、買い替えを検討している最中でした。
ESOTERICやSFORZATOのプレーヤーを検討しているところで、この音を聞いてしまうと実際導入してみたいという欲求に駆られますが、どう考えても200万円は捻出できそうもありません。
高級プレーヤーもLAN環境次第
LUMIN X1のような高級なプレーヤーなら、どんな環境でもそこそこの音は出すことができますが、ではLAN環境によってどの程度音に変化が起こるのか、一般家庭のネットワークへ接続して今回のような音が出せるのかを試してみたいと思っています。
その状態からSOtM sNH-10Gと組み合わせることでどの程度までポテンシャルを引き出すことができるのか、光ファイバーの直接接続はどんな音になるのか、ネットワークエンジニアの視点から見て、どのようにアプローチすればそのポテンシャルを引き出すことができるのかをチェックしてみたいと思っています。
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