200万円のプレーヤーも環境次第
ドイツミュンヘンのHIGH ENDで発表されたLUMIN X1ですが、余計な機器を通さずに光ファイバーケーブルによる電気的な絶縁を実現したプレーヤーということで、ずっとお借りしてみたいと思っていたLMUIN X1をお借りする機会に恵まれました。
LUMIN X1が登場するまで、私が理想的な環境として描いて、実験を繰り返してきた環境にフィットするプレーヤーが登場することはないだろうと思っていましたが、LUMIN X1が登場したことは驚きましたし、非常に嬉しいことでもありました。
ネットワーク環境について
ネットワークオーディオにおいては、LANケーブルで家庭内LANに接続している時点で、プレーヤー本来の性能を発揮できておらず、設計者の努力を台無しにしてしまいます。プレーヤーの本来の性能を引き出すには、LAN上からのノイズをいかに遠ざけ排除するかが、高音質への鍵となります。
我が家のシアタールームで使っているネットワーク環境は、一般的な家庭用LAN(192.168.0.X/24)から隔離するため、ネットワークオーディオ専用に業務用ルータを使ってネットワークを分割(192.168.2.0.X/24)してあり、これによって常時発生している不要な通信を排除することでネットワーク機器やプレーヤーの負荷を下げています。
さらに業務用ルータから、NASとプレーヤーが接続しているスイッチングハブPlanex FX-08mini(Acoustic Reviveカスタム)の間を光メディアコンバータAllied Telesis LMC102を使って一度光信号に変換して接続していて、光信号に一度変換することで、信号以外の電気的ノイズを完全に取り除くことを目的としています。
どちらもある程度のネットワークの知識が必要ではありますが、特に光メディアコンバータの効果は、これまでのネットワークオーディオにおけるノイズ対策よりも、明瞭な効果がある手法です。今回のLUMIN X1とSOtM sNH-10Gの組み合わせを聞いたことがある方は、そのことを理屈ではなく耳で理解することができるでしょう。
まずはLUMIN X1単体の実力を知る
同時にお借りしたSOtM sNH-10Gやそのオプションもありますが、まずはこのLUMIN
X1の単体の実力を確認してみたいと思いましたので、私がこれまで使ってきたネットワークオーディオプレーヤーMarantz NA-11S1の環境を流用して聞いてみます。
- XLRケーブル:Acoustic Revive XLR-absolute(1.0m)
- LANケーブル:Acoustic Revive LAN-1.0 Triple C(1.0m)
- 電源ケーブル:LUMIN X1の標準ケーブル
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